名称 | カラフルポテト |
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都道府県名 | 北海道 |
区分 | いも及びでん粉類 |
生産地 | 網走、十勝 |
由来 | 橙黄色、紫、ピンクなど色が多彩なことから。 |
歴史背景 | 北海道の冷涼な気候はジャガイモ栽培に適し、開拓使が栽培を奨励した結果、急速に広まった。現在の作付け面積は国内の約64%で品種改良も続けられている。 色が多彩でより栄養豊富な南米アンデスのジャガイモをもとに、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構北海道農業研究センターでは「あっと言わせるジャガイモを作りたい」とし、1988年に最初の交配が行われた。2000年に最初のカラフルポテトの育成に成功した。その後、大ヒットとなる橙黄色の「インカのめざめ」が2001年に育成され、さらに、その子供にあたる「インカのひとみ」を2006年に育成。中身は橙黄色だが、皮が赤と黄色のツートーンで、食味もさらに進化している。また、「シャドークイーン」(紫)、「ノーザンルビー」(ピンク)と、さらに栄養価が高く、色鮮やかで食味にも優れた新種も同時に開発されている。 |
時期 | 春に植え、秋口に収穫 |
特徴 | 「インカのめざめ」は中身は鮮やかな黄色で、ナッツ系の風味、栗やサツマイモのような甘味と食感。「インカのひとみ」は、赤い皮に瞳のようなまだら模様があり、「インカのめざめ」よりもさらに甘みや滑らかな食感が際立つ。「シャドークイーン」は、皮も中身も鮮やかな紫色で、従来のカラフルポテトより3倍のアントシアニンを含み、調理後も鮮やかな色はそのまま。楕円形で芽のくぼみが少ないので皮が剥きやすく、芽も出にくい品種で扱いやすい。中身が鮮やかなピンク色の「ノーザンルビー」も「シャドークイーン」同様加熱後も色が変わらず、またアントシアニンの含有量も従来のカラフルポテトより多い。 |
下処理 | よく洗って土を落とし、芽の部分を取り除いておく。 |
料理名 | マッシュポテト、サラダ、コロッケ、グラタン、ニョッキ、フライドポテト、ポタージュスープ、炒め物、丸ごとグリルするなど。できればカラフルな色を生かす料理に利用したい。 |
調理法 | 茹でる、蒸すなどしてから、マッシュポテト、サラダ、コロッケ、グラタン、ニョッキ、ポタージュスープなどに。適当な大きさに切り、揚げてフライドポテトに。下茹でをして鉄板焼きやじゃがバターなど。 |
加工品 | ポテトチップス等スナック類 |
選び方 | 芽が出ていないもの。しっかりとかたいもの。やわらかくなり、しなびた感じのは避ける。緑色に変色しているものは、とくに避ける。 |
保存方法 | 暗く風通しのよい涼しい場所で保存。 |
栄養 | ビタミンCが豊富。紫と赤は活性酸素を除去する抗酸化物質のアントシアニン。黄色はカロテンで、これにも抗酸化作用がある。 |
問い合わせ先 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構北海道農業研究センター 情報広報課 TEL:011-857-9260 http://www.naro.affrc.go.jp/harc/ |
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