名称 | ケガニ |
---|---|
都道府県名 | 北海道 |
区分 | 魚介類 |
分類 | クリガニ科ケガニ属 |
学名 | Erimacrus isenbeckii |
外国語名 | Horsehair crab, Korean crab, Kegani crab |
生産地 | 春はオホーツク海、夏は噴火湾、秋は釧路及び根室沿岸、冬は十勝沿岸 |
収獲地域情報 | 繁殖力も低く、乱獲されるとなかなか漁獲量が回復しないため、漁期や漁法は自治体や漁協の自主規制により厳しく制限されている。北海道では、カニ篭漁で漁獲され、甲長8cm以上のオスのみ漁獲が許可されている。脱皮直後の甲羅のやわらかいカニも解放される。 |
別名 | オオクリガニ |
由来 | 殻に短い剛毛が密生することから。 |
歴史背景 | 食用として利用されるようになったのは、1920年代に入ってからのこと。当初は缶詰の材料だったが、1965年ころから茹でガニ、活ガニとして流通するようになった。また、1945年末、食料品統制下で売る物に困った函館本線長万部駅の構内立ち売り商が、噴火湾で揚がるケガニを茹でて売ることを思いつき売り出したところ、予想外の好評を博し、「長万部のケガニ」として名物になったという逸話もある。 |
時期 | ほぼ通年 |
特徴 | 水深30~200mほどの砂泥底に生息。甲長は最大で15cmほど。オスの脱皮周期は1年、メスは2~3年で、産卵後しか脱皮できないためオスよりも成長が遅れる。ズワイやタラバに比べて体が小さいため、可食部分も少ないが、身の甘味が強く、濃厚な味わい。適度に繊維質でほぐれやすい。また、カニミソの量が多く、カニのなかでも最上級のおいしさと評される。 |
下処理 | たわし等を使って軽く表面の汚れを落とす。茹でる場合は、脚が取れてしまうのを防ぐため、輪ゴム等で胴体といっしょにまとめて固定する。 |
料理名 | 塩ゆで、焼き物、刺身、コロッケ、グラタン、和え物、サラダなど。 |
調理法 | 新鮮なものは刺身でもよいが、身が少ないので、蒸すか塩茹でにして身をほぐし、そのまま、またはカニ酢などで。ほぐし身を利用して、コロッケやグラタン、和え物、サラダに。カニミソは加熱したほうが美味。茹で時間は15~20分。 |
加工品 | 煮がに(ゆでガニ)、缶詰 |
選び方 | 死後は劣化が早いので、ゆでガニなど加工品以外は、必ず生きている元気なものを選ぶ。しっかり重みがあり、死後は甲羅が固く黒ずんでいないもの。 |
保存方法 | 茹でてから身をほぐして、冷蔵庫や冷凍庫で保存。 |
栄養 | 低脂肪、高タンパク。疲労回復に効果のあるタウリンを多く含む。糖質、タンパク質、脂質の代謝に作用するナイアシンも比較的多い。カニ身の赤い色、アスタキサンチンは、高い抗酸化作用があるといわれている。 |
問い合わせ先 | 北海道お魚図鑑 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/ |
※本サイトに掲載されている問い合わせ先は、食材の内容に関してのみの対応となっております。販売についての問い合わせは、ご遠慮くださるようお願いいたします。