名称 | 伊勢えび |
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都道府県名 | 三重県 |
区分 | 魚介類 |
分類 | イセエビ科イセエビ属 |
学名 | Panulirus japonicus |
外国語名 | Japanese spiny lobster |
生産地 | 千葉県以南の太平洋岸に多く分布。三重県では志摩半島などで漁獲される。 |
収獲地域情報 | 伊勢えびの漁獲は通年可能だが、三重県では5月1日から9月30日(鳥羽市離島地域以北の海域においては、9月15日)までを禁漁とし、産卵期の保護をしている。また、漁獲された伊勢えびのなかに稚えびが混ざると放流を実施するなど、資源保護に努めている。このため、漁獲量は長期間にわたり変動が少なく、安定した漁獲を続けている。「漁業・養殖業生産統計年報」によると、2011年の三重県の伊勢えび漁獲量は、213tで全国シェア19.0%(全国第1位)を占めている。 |
栽培情報 | 種苗として稚えびを人工的に生産して海に放流し、成長させたのちに漁獲するという「栽培漁業」の有望な対象として期待されている。 |
別名 | カマクラエビ、シマエビ、ホンエビ、グソクエビ |
由来 | 伊勢えびという名の語源は、伊勢が主産地のひとつであることに加え、磯に多くいることから「イソエビ」からイセエビになったという説がある。また、伊勢えびが太く長い触角を振り立てる様子や姿形が、鎧をまとった武士を連想させることから、「威勢がいい」ことを意味する縁起物として武家に好まれてきた。その言葉の語呂合わせから生まれたとも考えられている。 |
歴史背景 | 三重県では、県内の恵まれた水産漁業環境を活用して、「つくり育てる漁業」に関連した技術開発を行ってきた。伊勢えびの卵から稚えびまでの人工飼育には、1988年に世界で初めて成功。人の手で稚えびを育てる試みが始まって以来、91年目のことだった。その後も飼育方法に改良を積み重ね、現段階では数十匹程度の稚えびを生産する小規模での飼育技術を確立しており、将来的には千尾単位の量的生産技術の開発を目指している。 |
時期 | 漁期は10月から4月。5月から9月の産卵期は資源保護を目的に禁漁としている地区が多い |
特徴 | 体長は通常20~30cmほどで、まれに40cmに達するものもいる。重さは大きなもので約1kg。体型は太い円筒形で、一般的に全身が暗赤色で棘だらけの頑丈な殻におおわれている。三重県の漁協では、伊勢えびの触覚に「三重ブランド」シンボルマークの入ったタグを装着。産地を明確にすることで、消費者に安心感を届ける取り組みを行っている。 |
下処理 | 刺身にする際の下処理は、まず、頭と胴体をつなぐ薄い皮の部分に包丁を入れ、胴体をひねりながら頭をはずす。殻を取り除いた身を氷水に5~10分ほどつけて身を引き締める。水から出した身は水気を取って適当な大きさに切る。伊勢えびをさばくときは、けがをしないよう軍手をするとよい。 |
料理名 | 刺身、味噌汁、塩ゆで、姿焼き、マヨネーズ焼き、鍋物 |
調理法 | 刺身にすると、伊勢えび独特のプリプリとした食感が味わえる。刺身にしたあとは、切り落とした頭や殻を味噌汁や鍋物などに入れると、おいしいだしがとれる。 |
選び方 | 殻の色は、黒みがかった赤褐色のものがおいしい。胴と腹の継ぎ目のあたりが変色していないものは鮮度がよい。 |
保存方法 | 伊勢えびは水洗いをしてから、水分をよく切り、ラップなどで包んで冷凍保存する。ゆでてから冷凍保存してもよい。 |
栄養 | タンパク質が多く、脂質は少ない。カルシウム、カリウム、リンを含む。 |
問い合わせ先 | 三重県 農林水産部 フードイノベーション課 TEL:059-224-2395 e-mail:f-innov@pref.mie.jp |
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