名称 | はちのこ |
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都道府県名 | 長野県 |
区分 | 肉類 |
分類 | スズメバチ科クロスズメバチ属 |
学名 | Vespidae flaviceps |
外国語名 | wasp |
生産地 | 伊那地方、諏訪・飯田地方 |
収獲地域情報 | 諏訪・伊那・飯田地方を中心に、それぞれの村にはちのこ採集の「スガレ追い名人」がいて、夏から秋には、県内だけでなく県外まで足を伸ばして獲る。目印の真綿をつけたエサを蜂にくわえさせて追いかけたり、蜂の飛行を目を皿にしてたどって巣を探しあて(スカシ)たりする。スガレ追いは、ハチのいそうな野山に分け入り、カエルや魚の肉をえさに待つ。ハチがやってきて、肉を食いちぎり飛び去るようになると、肉片に、目印になる真綿を糸状に結び、くわえて飛び去ったハチのあとを追う。巣のありかを見つけると、巣の入口に煙幕を差し込み、煙でハチを仮死状態にさせる。土を掘り、巣を採取する。 |
別名 | クロスズメバチの幼虫を指す(成虫や蛹を含む場合もある)。地元ではスガレ、スガルと呼ぶ |
歴史背景 | 古くからこの地方で食べられてきた。明治時代には佐久で、大正時代になると、伊那ではちのこの佃煮が商品として売られていた。1919(大正8)年の農商務省調査によると、昆虫を食すのは長野県の17種類がトップで、その代表が、「はちのこ」と「ざざむし」だった。 |
特徴 | 醤油・砂糖・みりんで煮つける甘辛煮がもっともポピュラー。佃煮は甘みがあり、素揚げはエビのような味になる。 |
下処理 | 蜂の巣を新聞紙に包み、蒸し器で約5分蒸す。ピンセットでそっと1匹ずつ取り出す。 |
料理名 | 甘辛煮、佃煮、素揚げ、フライパンで炒って塩を振ったもの、佃煮の混ぜご飯など |
調理法 | 甘辛煮の作り方。フライパンを熱して油を入れ、はちのこをひっくり返しながらカラカラになる寸前まで炒める。鍋に醤油、砂糖、みりんを加えてひと煮立ちさせる。そこへはちのこを加えて数秒ほど絡めてできあがり。半日ほど寝かせるとさらに味がしみ込んでおいしくなる。 |
加工品 | ビン詰め、サプリメントなど |
栄養 | タンパク質が主成分。炭水化物、脂質も含む。ビタミンB1、B2、パントテン酸が比較的多い。 |
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