名称 | わかさぎ |
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都道府県名 | 茨城県 |
区分 | 魚介類 |
分類 | キュウリウオ科ワカサギ属 |
学名 | Hypomesus nipponensis |
外国語名 | pond smelt(英)、eperlan(仏) |
生産地 | 霞ヶ浦,北浦,涸沼および県内各河川・湖沼 |
収獲地域情報 | 全国第2位の広さを誇る霞ヶ浦及び北浦は、ワカサギの主要産地(全国第2位)であるだけでなく、シラウオやテナガエビ,養殖コイなど全国的な淡水魚介類の生産地となっている。 |
別名 | 漢字で公魚と書く。また、地元では2年魚を「フッコ」と呼ぶ。 |
由来 | ワカサギに「公魚」と言う漢字が使われるようになったのは、行方市にあった麻生藩が江戸幕府第11代将軍家斉にワカサギを献上し、幕府に年貢として献上する魚という意味の「公儀御用魚」に由来する。フッコは産卵期を経て生き延びた「古子」に由来するとされる。 |
歴史背景 | 霞ヶ浦の周辺では古くからワカサギをはじめとする魚介類が盛んに水揚げされ,沿岸で煮干しや佃煮などに加工され全国に向け出荷されてきた。霞ヶ浦のワカサギ漁については、1880年、出島村(現在のかすみがうら市)の折本良平が、風力を利用して船と網を引く帆びき網漁を発明した。真っ白な帆が美しいラインを描く帆びき船が、霞ヶ浦北浦に多数浮かぶ光景は、風物詩の一つとなっていた。しかし現在は、天候に左右されやすく熟練の技が必要な帆びき船は観光向けのみとなり、エンジン付きトロールでひき網漁が行われている。 昭和半ばには最盛期を迎えたワカサギ漁も、平成に入り漁獲量が減少する傾向にあったが、人工ふ化事業などの漁業者による資源回復の取り組みもあり、近年では急激に資源が増加している。 |
時期 | 主要漁期は7月21日から翌年1月20日まで。(5月1日~7月20日まで、1月21日~2月末日までは禁漁。) |
特徴 | 寿命はおよそ1年。春にふ化した稚魚は5mmほどだが、産卵期の冬には10cm程度まで成長する。湖岸域の水深1m前後の砂地のほか、霞ヶ浦に流れ込む恋瀬川や桜川の一部で産卵する。2~3月に直径約1mmの卵を1尾で10,000個ほど産み、一生を終える。霞ヶ浦のワカサギは、成長が早いことから「骨がやわらかくておいしい」と評判。 |
下処理 | 不要。軽く水洗いするのみで、どんな調理法でも頭から尾まで丸ごと食べられる。 |
料理名 | 天ぷら、唐揚げ、白焼き、南蛮漬けなど |
調理法 | 加熱調理全般(焼く、炒める、揚げる、煮るなど) |
加工品 | 佃煮、煮干し、甘露煮、いかだ焼き、一夜干しなど |
選び方 | 目が澄んでいて、身に張りやツヤ、透明感のある新鮮なものを選ぶ。 |
保存方法 | すぐに消費する場合は冷蔵保存でも構わないが、一定期間経過してから調理する場合には、なるべく密閉式の袋などに移し替えて空気に触れさせないようにしてから冷凍保存すること。また、あらかじめ小麦粉やパン粉などを付けて冷凍保存すると、必要な分だけバラバラに取り出しやすくなる。 |
栄養 | 頭から尾まですべて食べられるため、カルシウムの優れた供給源。また、老化防止に役立つとされるセレンのほか、鉄やリンなどミネラル類がふんだんに含まれている。 |
問い合わせ先 | 茨城県霞ヶ浦北浦水産事務所振興課 TEL029-822-7270 |
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