名称 | なまこ |
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都道府県名 | 青森県 |
区分 | 魚介類 |
分類 | 棘皮動物門ナマコ綱 |
学名 | Holothuroidea de Blainville |
外国語名 | Sea cucumber、Sea siug |
生産地 | 陸奥湾(横浜町、野辺地町など) |
収獲地域情報 | 内湾の砂泥底を好んで生息するナマコ。青森県・陸奥湾は、閉鎖度が高く、八甲田山系や恐山山地から流れ込んだ栄養が溜りやすく、ナマコの育成に適している。また、ナマコは水温が低いと活発に活動。海水温が高くなる夏には休眠し、体重が減少するが、北の海で育つナマコは、この夏の休眠期間が短く、活版綱活動期間が長いことから身がしっかりと成長する。このような、自然環境に恵まれ、最高級と評されている。下北半島の首位部にある横浜町の浜で揚がる「横浜なまこ」は、青森県で水揚げされるナマコの約9割を占める。 |
別名 | 漢字で、「海鼠」と記し、昔は「コ」と呼ばれていた。 |
歴史背景 | 日本では平安時代以前から食され、『古事記』(712年)にも「海鼠」という名前での記載があり、江戸時代には、ウニやカラスミと並び、珍味と重用されていた。日本で主に食べられているナマコは、「マナマコ」という種類で30程あり、身体の色で「アカナマコ」「アオナマコ」「クロナマコ」の3つのタイプに分けられている。 |
時期 | 漁期は10月頃から3月頃迄。寒い冬が旬。 |
特徴 | コリコリした歯ごたえ、磯の香り豊か |
下処理 | (振りナマコ/かための仕上がり)まな板の上にナマコを置き、塩をたっぷりかけ、深めのザルをかぶせてゆすり、粘りが出て身が縮んだら流水で洗う。(茶振りナマコ/やわらかめの仕上がり)両端の固い口の部分を切り落とし、腹を植えに向けて縦に開き、内臓を取り出し、内側を軽く水洗いして1センチほどの小口切りにし、薄塩をして20分程おいてからザルに移し、70~80℃の番茶に入れ、2~3回ゆすって塩分を抜く。 |
料理名 | 刺身、酢の物 |
調理法 | 三杯酢などで酢の物にしり、わさび醤油で。 |
加工品 | 塩辛・コノワタ(腸わたの加工品)、クチコ(コノコ/卵巣を加工)、キンコ(イリコ/内臓を取り除いて乾燥させたもの) |
選び方 | 新鮮なものほど肉質がかたく締まり、コリコリとした弾力がある。皮がトロッととけかかっているものやイボが崩れているものは避ける。アカナマコは、体色が赤褐色でイボの少ないものを選ぶ、アオナマコは、体色が青みがかった灰色のものを選び、大きすぎるものは避ける。 |
保存方法 | 三杯酢に漬けて冷蔵庫に入れば数日保存可能。 |
栄養 | 90%以上が水分で、わずかに含むタンパク質の大部分はコラーゲンが豊富。低カロリー。がん予防・防カビ・解熱・細胞の活性化などに効果があるというコロイドチン、サポニンを含む。中国では、朝鮮人参と同じくらいの薬効があると信じられており、「海の人参」と呼ばれ、宮廷料理にも珍重されている。一般的には、慢性肝炎、補腎強壮効果、動脈硬化要望、利尿作用などがあるといわれている。 |
問い合わせ先 | 青森県農林水産部総合販売戦略課 TEL:017-722-1111 |
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