名称 | 紫とうがらし |
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都道府県名 | 奈良県 |
区分 | 野菜類 |
分類 | ナス科トウガラシ属 |
学名 | Capsicum annuum |
外国語名 | dhile pepper(英)、sweet pepper(英) |
生産地 | 奈良県内全域 |
栽培情報 | 県内全域で家庭菜園として栽培されていることが多い。その一部は農産物直売所に出荷されている。株間を広く取り、果実に光がよく当たるようにすると紫色が濃くなる。陽の当たり加減で影の部分が緑色になることも。 |
由来 | 花弁と果色が紫色なことから |
歴史背景 | 古くから家庭(自家)菜園の一つとして栽培されているが、由来ははっきりしない。一説によると天理市の山間部で栽培されていたという話もある。現在では県内の種苗会社が種苗を販売している。2006年12月に大和の伝統野菜として大和野菜に認定された。 |
時期 | 6月~9月 |
特徴 | 大きさは約5cmとほぼシシトウと同じ大きさ。一般的な辛とうがらしと同様に先が尖った形をしているが、花弁と果色がナスのように光沢のある濃い紫色なので他のとうがらしと容易に区別が出来る。実の肉質は若いころのほうが肉厚。特徴的なこの紫の色は熱を加えると薄黄緑色に変色する。辛さはほとんどなく、完熟すると真っ赤に色づき、一見辛そうに見えるが、逆にほんのりと甘味が増す。そして実の肉質は少し薄くなる。赤くなったものは加熱しても赤のままである。 |
下処理 | 軽く水洗いをしたあと、固い軸の部分、もしくは頭の部分まで切り落とす。 |
料理名 | 焼き物、炒め物、煮物、つくだ煮、天ぷら、串焼き、素焼き、揚げびたしなど |
調理法 | 柔らかくて辛くないので生食も可能。他のとうがらしにはない濃厚でナスのような独特の風味がする。加熱した場合はきれいな薄黄緑色になるので、シシトウと同じ料理に使用するのもよい。パスタの具材にも適しているほか、中にひき肉などの詰め物をして焼くか揚げるかしても美味しい。揚げる場合には中の空気が膨張して破裂する恐れがあるので竹串などでところどころ穴を開けておくこと。 |
選び方 | 光沢のある濃い紫色をしていて、つやのあるもの。触れたときに張りがあって柔らかい弾力を感じるもの。大きすぎるものは育ちすぎていて硬い可能性があるので避けたほうがよい。 |
保存方法 | 低温の状態で長時間置かれると低温障害を起こし傷みやすくなるので、保存する場合は乾燥しないようにポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存すること。長期保存する場合は冷凍がおすすめ。 |
栄養 | とうがらしの中では珍しくアントシアニンを含んでいる。また、他のシシトウよりも鉄とビタミンCが豊富である。そのほかβ-カロテンやビタミンEなど。 |
問い合わせ先 | 奈良県農林水産振興課 http://www.pref.nara.jp/dd.aspx?menuid=2767 |
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