名称 | 結崎ネブカ |
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都道府県名 | 奈良県 |
区分 | 野菜類 |
分類 | ユリ科ネギ属 |
学名 | Allium fistulosum |
外国語名 | Welsh onion(英)、Ciboule(仏) |
生産地 | 磯城郡川西町結崎地区 |
栽培情報 | 緑葉部が柔らかく、その柔らかさゆえに風が吹くとすぐに折れてしまうほどデリケート。折れ曲がると病害虫に弱くなるため、栽培が難しい。折れて黄色くなると商品価値もないため、手作業で出荷している。6月から9月まで数回に分けて播種・定植を行い、9月から12月ごろまで収穫している。 |
由来 | かつては大和盆地で広く栽培されており、中でもその中心地となっていた結崎村(現・磯城郡川西町結崎)の地名から“結崎”の名が冠せられた。なお、“ネブカ”とはネギのことを意味する。 |
歴史背景 | 室町時代に天から翁の能面とともに一束のネギが降ってきたという伝説が川西町結崎にはある。そして、その翁の能面を丁重に葬った場所に一緒に降ってきたネギを植えたところ、見事に生育し、戦前まで“結崎ネブカ”として名物になった……という言い伝えが残された。ところが、結崎ネブカは折れやすく、折れた部分から黄色くなりやすいため市場流通に適さないと言う理由で、次第に忘れさられていってしまった。だが、スローフードブームの到来などにより、再評価されつつあることで、2002年度から始まった町おこし事業で徐々に復活。2005年から3軒の農家で15アールに作付けし初出荷を果たすと翌2006年春にはJAならけん川西支店の組合員7名で“結崎ネブカ生産部会”を立ち上げ、徐々に栽培面積を増やし、地域を上げた取り組みとなった。2015年度の実績では年間17トンほどの出荷量にまで到達している。町ぐるみで復活に取り組み成果を出したことで現在は川西町の特産品として活用するプロジェクトが進んでいる。 |
時期 | 主に9~12月だが最盛期は11月 |
特徴 | 長さ70~90cm。葉ネギの一種だが、主に薬味として使う他の葉ネギとは違って緑葉部は柔らかくて、とろっとした濃厚さと粘りが強くあり、ネギ独特の辛味は少なく、むしろ甘味が引き立っている。口当たりも柔らかく上品で煮もの炊きものに最適。 |
下処理 | ネギ独特の辛味は少ないが、薬味などで、生で食べた際にどうしても気になるという場合には切ったのちに冷たい水にさらすと辛味が緩和される。 |
料理名 | 焼き物、煮炊き、みそ汁、豚汁、ぬた和え、丼もの、グラタンなど |
調理法 | 火を通すと甘味が増し、同時にねぎ特有の青臭い匂いも減少するため、煮物、焼き物に向いている。豆腐の味噌ねぎ焼きをはじめすき焼きや鴨鍋の具や焼き鳥のねぎまなど広い用途で使える。 |
選び方 | 葉っぱの先までピンととがってハリがあるもの。色はグリーンの色が鮮やかなものが良い。色が濃いほど栄養価が高いとされている。 |
保存方法 | 新聞紙などに包んだのちにポリ袋などに入れ冷蔵庫の野菜室へ。その際、立てていれたほうが長持ちする。トッピング用に細かくみじん切りしたり、小口切りしたりして保存する場合には刻んだあとそのまま密封容器に入れてふたをして冷蔵庫に入れる。冷凍しておけば1か月くらいは持つ。 |
栄養 | カリウム、カルシウム、β-カロテン、ビタミンK、ビタミンC |
問い合わせ先 | 奈良県農林水産振興課 http://www.pref.nara.jp/dd.aspx?menuid=2767 |
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