名称 | あおさのり |
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都道府県名 | 三重県 |
区分 | 海藻類 |
分類 | ヒトエグサ科ヒトエグサ属 |
学名 | Monostroma nitidum |
外国語名 | Chiorophyce(英) |
生産地 | 北は松阪市から鳥羽・志摩、南は紀北町まで、県内の広範囲に渡って、養殖の漁場となっている。 |
収穫地域情報 | 三重県内の沿岸部はリアス式海岸が多く、穏やかな内湾性の海域を好むあおさのりにとって、生育するには絶好の環境となっている。特に松阪以南の伊勢湾、英虜湾、熊野灘沿岸の比較的波の静かな湾内や河口付近の、少し塩分の低いところで育てられているが、中でも伊勢湾は太平洋からの黒潮と水質日本一の清流である宮川や木曽三川などから注ぎ込む栄養豊富な河川水が混じり合う豊かな漁場となっている。 |
栽培情報 | 日本全国で生産されているあおさのりの約6割が三重県産である。 |
別名 | あおさ、あおのり、ヒトエグサなど。ヒトエグサは漢字では“一重草”と書く。 |
歴史背景 | 1970年代に三重県内で養殖技術が開発された。現在では“あおさのり生産県”としての確固たる地位を築いている。 |
時期 | 1月~4月。この期間、県内各地の沿岸域では“青いじゅうたん”と表現される美しい風景が広がっている。 |
特徴 | 主に佃煮の原料として使われる海苔の一種。直径5~10cmで厚さは薄く、触るとやわらかくてぬるぬるしている。見た目はツヤのある美しい緑色をしている。その食感は、薄くてかなり柔らかいので、とても舌触りがよい。磯の風味と香りが独特。採種したものを淡水で洗い、刻んで抄いて板状にしたものを青板、そのまま日干ししたのを青ばらと呼んでいる。調理してもシャキシャキとした歯ごたえが残る肉厚さも特徴の一つである。 |
下処理 | 乾燥品はそのまま使用するのではなく、必ず水で戻してから使うこと。 |
料理名 | 天ぷら、三杯酢、みそ汁や吸い物の具材、海苔の佃煮、炊き込みご飯、海藻サラダなど。 |
調理法 | 主に海苔の佃煮の原料とされているが、生のままみそ汁の具材としても食べられている。 みそ汁ができあがる直前にさっと水で戻したあおさのりを入れ、ひと煮立ちしたら完成。このとき色や香りが悪くならないように煮すぎないようにするのがコツである。また、酢、醤油、砂糖、みりん、酒を好みの分量で調味して三杯酢を作り、そこにさっと水戻しして水気を切ったあおさのりと混ぜればあおさのりの三杯酢のでき上がり。そこに煮たたこなどを入れてみるととても美味しい。さらにあおさのりが変色してしまった場合は、佃煮にするのがよい。まず、醤油、砂糖、酒、みりん、だし汁を混ぜて煮立て、煮汁を作る。その煮汁の中に軽く水洗いしてしぼったあおさのりを入れ、約20分ほど煮る。このとき少しずつあおさのりを煮汁に入れ、あおさのりが煮汁に浸透してきたタイミングで次のあおさのりを徐々に足していくと良い。そのほか、玉子焼きやパスタにも合う。 |
選び方 | 全体的に鮮やかな色をしているもの。黄色っぽくなっているものや色焼けしているものは避けたほうがよい。 |
保存方法 | 常温での保管は好ましくない。湿度の低い冷暗所か冷蔵庫の野菜室、冷凍庫で保存すること。開封後なら密封して冷暗所か冷蔵庫で保管すること。あおさのりは細胞の気孔が大きい食材のため、外気を吸収しやすい特徴がある。紫外線や蛍光灯などの光を含む光全般、温度にたいへん弱い海藻で、夏場などは茶色などに変色しやすく、あおさのり特有の風味も失われてしまうので、注意が必要である。万が一、変色してしまった場合は佃煮に使うこと。 |
栄養 | バランスよく栄養源が含まれている。特に100グラム当たりだと食物繊維、タンパク質、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、β-カロテン、ビタミンB12、葉酸などが豊富。 |
問い合わせ先 | 三重県農林水産部フードイノベーション課 TEL:059-224-2391 |
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