「おいしい」のコツ
「おいしい」のコツ
フォン・ド・ボーに調味料やスパイスを加えた市販のルウは
それだけで十分カレーをおいしくする、完成された調味料です。
旨味のある肉などの材料を加えることさえ不要なほど。
本来“何もしない”のが一番おいしく、
基本になる数種の野菜を加えてサラリと食べるのが最良です。
市販のルウによるカレーは、ルウの風味を楽しむもの。
まずは基準となる味を理解して、調理の立ち位置を確認すれば
ご家庭それぞれに合ったカレーがアレンジできます。
「おいしい」のコツ
フォン・ド・ボーに調味料やスパイスを加えた市販のルウは
それだけで十分カレーをおいしくする、完成された調味料です。
旨味のある肉などの材料を加えることさえ不要なほど。
本来“何もしない”のが一番おいしく、
基本になる数種の野菜を加えてサラリと食べるのが最良です。
市販のルウによるカレーは、ルウの風味を楽しむもの。
まずは基準となる味を理解して、調理の立ち位置を確認すれば
ご家庭それぞれに合ったカレーがアレンジできます。
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ルウは完成された調味料 料理をいくらおいしくしようと思っても、ケチャップやマヨネーズ、味噌といった調味料にさらに手を加える人はいません。市販のルウも同様です。あくまで調味料であって、ましてや食材でもないのです。 |
料理をいくらおいしくしようと思っても、ケチャップやマヨネーズ、味噌といった調味料にさらに手を加える人はいません。市販のルウも同様です。あくまで調味料であって、ましてや食材でもないのです。
手を加えることは、完成された調味料であるルウと戦うようなもの。市販品はすばらしくよくできているということを頭に入れて、カレーを作ってみましょう。
カレーに入れる野菜、特にじゃがいもやにんじんは乱切りする場合が多いようですが、実は煮えにくいだけでなく、多面体なので歯当たりが悪い。早く煮えて食感を良くするには、野菜の硬さ、形状を意識しながらそれぞれに合った切り方=包丁加減が大切です。
じゃがいもはやや大きめの半月切り、にんじんは薄切りに、それぞれ繊維に沿って切ります。たまねぎは煮崩れしやすい野菜なので、食感を残すように半分はひと口大のくし切りに、もう半分は溶けてもいいように薄くスライスしましょう。
こうすると、ちゃんと「野菜を食べた」というインパクトが残せます。
カレーに入れる野菜、特にじゃがいもやにんじんは乱切りする場合が多いようですが、実は煮えにくいだけでなく、多面体なので歯当たりが悪い。早く煮えて食感を良くするには、野菜の硬さ、形状を意識しながらそれぞれに合った切り方=包丁加減が大切です。
じゃがいもはやや大きめの半月切り、にんじんは薄切りに、それぞれ繊維に沿って切ります。たまねぎは煮崩れしやすい野菜なので、食感を残すように半分はひと口大のくし切りに、もう半分は溶けてもいいように薄くスライスしましょう。
こうすると、ちゃんと「野菜を食べた」というインパクトが残せます。
出来上がりの食感を考えながら、野菜を切る![]() |
なすは野菜の“三種の神器”を
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カレーに欠かせない野菜といえば、じゃがいも、にんじん、たまねぎですが、この“三種の神器”を引き立てるのが「なす」です。肉が入っていない野菜カレーの場合、ともすると味が薄っぺらくなりがち。
なす自体は目立った味がしないように思いますが、じゃがいも、にんじん、たまねぎを引き立てる“舞台背景”のようなものになるのです。主役の野菜を引き立てるだけでなく、スープの味にも影響します。
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刻んで入れる、煮込まない。
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市販のルウの場合、水は多めに加えましょう。パッケージに記載してある量の倍くらいが適量。水が少ないと野菜の旨味が出にくくなります。
野菜からいい出汁が出るので、ルウを加える前に一度味見をします。この時点までじっくり煮込んでいますから、ルウを入れたら煮込まないこと。
繰り返しますが、ルウは、旨味を抽出したフォン・ド・ボーなどに調味料やスパイスを加えた完成された調味料です。野菜で取った純度の高いスープにルウを合わせる、くらいのイメージ。長時間煮込めばいいという訳ではないのです。だからすぐに溶けるように、ルウは刻んでから加えましょう。
市販のルウでカレーの基準を作る 今回は素材を油で炒めることもしませんし、バターなども加えていません。肉も加えず野菜だけですから、とてもヘルシーな仕上がりです。 |
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今回は素材を油で炒めることもしませんし、バターなども加えていません。肉も加えず野菜だけですから、とてもヘルシーな仕上がりです。
まずはこの状態で市販のルウの味を覚えて、基準値を作りましょう。「ゆで卵」と同様に正常な状態で向き合って、ルウとは何か、カレーのおいしさとは、と検討することが大切です。その上でA社のルウ、B社のルウとメーカー違いを試してみてもいいし、ブレンドしてもいい。あるいは牛肉、豚肉、鶏肉などを加えてもいいでしょう。
基準があればルウの割合や具のアレンジも理解できるはずです。各ご家庭ならではのおいしいカレーを目指して、作ってみてください。
市販のルウで作る、ヘルシー野菜カレーの作り方以上の5つのコツをしっかり押さえたら、今度は映像で、おいしい野菜カレーの作り方を見てみましょう! ![]() |