魚介類
ツナ缶詰
外国語名 | caned tuna (英) |
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由来 | 原料に用いるビンナガマグロの肉は色が白く、鶏肉のような色に見えることから「海の鶏(シーチキン)」とよばれていた。これをはごろもフーズが商標登録し「シーチキン」として宣伝したことで普及した。 |
歴史背景 | マグロ油漬け缶詰は1900年代初めにアメリカで開発され、普及した。 |
伝来 | 日本では静岡県の水産試験場が1929年に開発したものが最初である。1930年に静岡県の業者が初めて商業生産し、アメリカへ輸出した。1931年に後藤缶詰(はごろもフーズの前身)が、製造を始め当初は輸出を主としていたが、戦後1958年に国内販売に重点を置き、「シーチキン」の商標を登録し、普及のためにテレビコマーシャルなど行った結果売り上げを伸ばすようになった。 |
時期 | 通年 |
国内分布 | 静岡、宮城など |
特徴 | ビンナガマグロの肉を「ホワイトミートツナ」、キハダマグロやカツオの肉を「ライトミートツナ」とよぶ。肉をほぐさず大きい塊のまま缶に詰めたものをブロック(ソリッド)タイプ、大きくほぐしたものをチャンクタイプ、細かくほぐしたものをフレークタイプとよぶ。サラダ油を加えた「油漬け」と調味液を加えた「水煮」があり、カロリーや料理に合わせて選ぶことができる。 |
料理名 | ツナサラダ、ツナカレー、炊き込みご飯 |
調理法 | そのまま使う |
選び方 | 缶に錆やへこみのないものを選ぶ。 |
保存方法 | 缶詰なので開缶しない限り長期間保存できるが、直射日光の当たるところや高温の場所での保存は望ましくない。開缶後は、冷蔵しできるだけ早く使う。 |
栄養 | タンパク質、ビタミンB群が含まれる。油漬けのものは、水煮に比べてカロリーが高くなる。油漬けは鶏の胸肉(皮付き)よりやや高め、水煮は鶏ササミよりも低めのカロリーである。 |
製造方法 | 魚の頭や内臓を取った後、蒸煮して、骨や血合いを取る。計量して缶に詰め、油(または調味液)を加え、脱気、密封する。缶を高温で殺菌し、冷却する。 |
原材料名 | ビンナガマグロ、キハダマグロ、カツオ |
備考 | シーチキンは、はごろもフーズの登録商標である。 |