し好
飲料類
烏龍茶
原産地 | 中国 |
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由来 | 語源は不明であるが、茶葉が黒褐色でカラスの様な色で、龍のように曲がりくねっていることからと言う説がある。また、清代半ばに優良な茶樹を改良した蘇龍氏の功績から同氏の雅号の「烏龍」からとって「烏龍茶」と名付けたとする説がある。 |
歴史背景 | 福建省武夷山でつくられていた武夷茶が始まりとされる。この半発酵の青茶(烏龍茶)は、福建省武夷山の製法が、周辺地域や台湾にも広がり多くの種類が生まれた。 |
伝来 | 1970年代に輸入され、一時ブームとなったが下火となり、1980年代に缶入烏龍茶が発売されてから清涼飲料水として認知されていった。現在はペットボトル入りが主となっている。 |
国内分布 | 中国福建省、広東省、台湾 など |
特徴 | 中国茶のうち、茶葉を発酵途中で加熱して発酵を止めた、半発酵茶で、青茶に分類される。発酵度は様々で15から80%である。発酵度が低いと緑茶に近い味になる。なお、ここで言う発酵とは微生物によるものではなく、茶に含まれる酵素の働きによる酸化のことである。日本でなじみ深いものに鉄観音、凍頂烏龍茶、水仙、武夷岩茶などがある。 |
選び方 | 香りが良く、よく乾燥しているもの、茶葉の形が整っていて、大きさがそろっているもの、異物が混じっていないものが良い。 |
保存方法 | 開封すると香りが劣化するので1ヵ月程度の短期間で使い切る分量を購入するのが望ましい。保存するときは湿気、におい、光を避けるため密封容器に入れ冷蔵する。 |
栄養 | 浸出液には栄養素はほとんど含まれない。覚醒作用のあるカフェインや脂肪の吸収や分解に影響するといわれる烏龍茶ポリフェノールが含まれる。また、カテキンやテアニンなども含まれる。 |
製造方法 | 茶葉を摘み取り、天日で干して萎れさせる。これを室内で陰干しした後、釜で煎って発酵を止める。煎ったばかりの熱い葉をよく揉んで味と香りを引き出す。さらに布でくるんでよく揉み、最後に釜で煎って乾燥させる。 |