砂糖及び甘味類
和三盆糖
外国語名 | wasanbon toh, refined Japanese sugar (英) |
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由来 | 三盆糖は製造の際「盆の上で三回研ぐ」ことから名付けられたとされる。また、輸入された白糖と区別するため国産であることから、和をつけて和三盆糖となったと言われる。 |
歴史背景 | 高松藩、徳島藩とも1700年代末のほぼ同時期に和三盆糖の製造法を確立させている。現在、香川で作られるものを讃岐和三盆糖、徳島で作られるものを阿波和三盆糖と呼んでいる。 |
伝来 | 江戸時代、徳川吉宗が栽培奨励をしたのが始まりとされる。 |
時期 | 通年。サトウキビの収穫は12月~2月頃で製造もこの時期となる。 |
国内分布 | 香川、徳島 など |
特徴 | 在来種のサトウキビ「竹糖(細黍)」の搾汁をアクを取りながら煮詰め、結晶化させて白下糖とする。これを押し舟を用いて絞って糖と蜜に分け、糖に少量の水を加えて練り、絞り、再度練る作業を4、5回繰り返し、乾燥させてつくる。この練る作業を研ぐという。できあがった和三盆糖は、淡い黄味のある白い砂糖となる。甘さはくどくなく、後味がよいため和菓子の高級材料として扱われる。また、口溶けの良さと風味のある甘さからそのまま固めた干菓子にもされる。 |
料理名 | 和菓子、パウンドケーキ、シフォンケーキ など |
選び方 | 徳島、香川の産地と製造業者によって風味が異なるので好みのものを選ぶ。 |
保存方法 | 高温多湿、直射日光を避けて、常温で保存する。 |
栄養 | カリウム、カルシウム、鉄、亜鉛を微量含む。使用量からミネラルを期待することはできない。成分的には上白糖などとほぼ同じと考えてよい。 |