砂糖及び甘味類
ハチミツ
原産地 | セイヨウミツバチは地中海沿岸。ニホンミツバチは、在来種。 |
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外国語名 | honey (英)、miel (仏)、蜂蜜 (中) |
由来 | ハチ(蜂)が作り出した蜜から。 |
歴史背景 | 紀元前より採集が行われ、古代エジプトでは養蜂が始まっていたと推定され、人類最古の甘味料とも言われる。日本での養蜂は7世紀に朝鮮半島から伝わったとされる。西洋式養蜂は明治期から。 |
伝来 | 平安初期の書物「本草和名」にハチミツの記載があり、当時は薬として扱われていた。養蜂目的のセイヨウミツバチは明治期に導入された。 |
時期 | 通年 |
国内分布 | 国産は特定の地域ではなく蜜源植物の多い時期・地域が産地となる。輸入品は中国、アルゼンチン、トルコなど。 |
特徴 | ミツバチが花の蜜をとって運び、酵素によって処理し、巣に貯えたもの。淡黄色から暗褐色のシロップ状で低温に置くと結晶が生じ、白く固まる。ハチが採取した花により、それぞれ独特の色と香りを持つ。レンゲ、ナタネ、ニセアカシア、ミカン、ソバ、クリ、クローバーなどのハチミツがあり、日本では香り、色ともに薄いレンゲ蜜やアカシア蜜が好まれる。また、「巣蜂蜜(巣蜜)」とよばれる、蜜をためた巣房を枠ごと取り出したものも市販されている。 |
料理名 | 菓子、飲料、シロップと同様の利用、肉の軟化や臭い消し など |
加工品 | 飲料、菓子 など |
選び方 | 好みの色、香りのものをえらぶ。 |
保存方法 | 瓶詰めの場合、フタはきちんと閉め、直射日光を避けて常温に置く。白く固まった場合は60℃程度の温湯につけ、かき混ぜると溶ける。 |
栄養 | 主成分は糖類。花によって異なるがブドウ糖と果糖をほぼ同量含む。吸収が速いので即効性エネルギー源となるため、疲労回復に効果がある。ビタミンB群、鉄などをわずかに含む。 |
備考 | ボツリヌス菌の芽胞が含まれることがあるので、1歳未満の乳児には与えない。これは、大人は芽胞がそのまま体外へ排出されるので問題はないが、乳児の場合、腸内での芽胞の生育を妨げる働きがまだ十分備わっていないためである。 |