種実類
ピスタチオ
分類 | ウルシ科ピスタキア属 |
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原産地 | 地中海沿岸 |
学名 | Pistacia vera |
外国語名 | pistachio (英)、pistache (仏)、開心果 (中) |
歴史背景 | 中東では古くから栽培されており、旧約聖書にも記載がある。古代ペルシア(現在のイラン)では、ピスタチオの畑の所有と取引は富と高い地位の象徴であった。 |
伝来 | アレキサンダー大王の征服によりギリシアに伝わった後、ローマ時代にはイタリアやスペインまで伝わったとされる。アメリカでは食用には1880年頃から輸入されていたが、栽培が始まったのは1929年頃になってからである。日本では明治に伝わったが、気候が合わず栽培されなかった。 |
時期 | アメリカでは8月下旬から10月ごろに収穫される |
国内分布 | イラン、アメリカ、トルコ、シリア、イタリア、ギリシアなど |
特徴 | 果実は2~3cmの卵形をした核果。果肉は非常に薄く、中に核(種子)がある。熟すと核の一端が自然に開く。その中の仁が緑色または黄色をしていて風味があり、これを食用にする。 |
料理名 | 洋菓子の飾り(クッキー、ケーキ)、ナッツ、アイスクリーム、パスタ、スープ |
調理法 | 煎る、焼くなど |
加工品 | ロースト |
選び方 | 緑色が濃く鮮やかなものが良質とされる。 |
保存方法 | 湿気を含むと酸化し香りも悪くなるので密閉容器で保存。 |
栄養 | 主成分は脂質。脂質にはオレイン酸、リノール酸が多い。次いでタンパク質が多い。 |
備考 | 中東には月明かりの夜に恋人同士がピスタチオの木の下で会い、殻の割れる音が聞こえたら幸運が約束されるという伝説が残っている。 |