野菜類
オクラ
分類 | アオイ科トロロアオイ属 |
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原産地 | アフリカ北東部 |
学名 | Abelmoschus esculentus |
外国語名 | okra, gumbo (英)、gombo (仏) |
別名 | アメリカネリ、陸蓮根、オカレンコン、レディースフィンガー |
由来 | オクラというのは日本語ではなく、英語名okra。その語源はガーナで話されているトウィ語のnkrama。 |
歴史背景 | 歴史の古い野菜で、2000年前にはすでにエジプトで栽培されていたと見られる。 |
伝来 | 江戸時代に渡来したが、一般的に普及したのは明治以降。 |
時期 | 露地は7~9月が旬。ハウスやトンネルでの促成、抑制栽培とあわせ、ほぼ周年供給される。冬場の低温期にはタイやフィリピン、台湾などからの輸入品も出回る。 |
国内分布 | 鹿児島、高知、沖縄、宮崎 など。冬場にはタイやフィリピンからの輸入もある。 |
特徴 | さやを食べる野菜。納豆のような粘りと特有の風味がある。切り口が星のようになる五角種、多角形の多角種、角のない丸さや種や紅色のもの、ミニサイズのものなどがある。タンパク質やビタミンが豊富な健康野菜として人気が出た。カルシウム、鉄などのミネラル、カロテン、ビタミンCなどを含む。下ゆでして和え物、サラダ、バター炒め、酢の物などに。 |
品種名 | アーリーファイブ、グリーンロケット、ベターファイブ、クリムソン・スパインレス、ベニー、エメラルド |
下処理 | ガクのかたい部分には苦味があるので、ひとむきしておくとよい。軽く塩もみして表面の細かい毛(けば)をこすり取ってからゆでると、色鮮やかになる。 |
料理名 | オクラ冷奴、オクラといかの梅和え、オクラのおかか和え、オクラの焼き漬け、オクラ納豆丼、オクラのぶっかけうどん、オクラと鶏肉の煮物、オクラのトマト煮、オクラのシチュー、オクラカレー、オクラのサブジ、オクラの天ぷら、オクラの土佐揚げ、オクラのフライ、オクラのピクルス、オクラの辛子和え、料理の添え物、椀種 |
調理法 | 生でも火を通しても食べられるので、サラダ(生食)、お浸し、和え物、煮物、炒め物、揚げ物など色々な料理に幅広く使える。オクラは組織が破壊されるほど粘りが増すため、生食では細かく刻んだり、和え物にはサッと火を通して粘り気を出すとよい。煮物では加熱し過ぎると粘り成分が溶け出すが、水溶性食物繊維のペクチンが期待できるので、煮汁ごと食べるスープ煮やシチューなどがおすすめ。またカロテンを効率よく摂取するには、炒め物や揚げ物など油を使った料理がよい。 |
加工品 | ピクルス、オクラチップス |
選び方 | 表面の細かい毛(けば)が密集していて張りのあるもの、緑色が濃く鮮やかで、がくの部分がみずみずしく、角のはっきりしているものが新鮮。5~6cm長さの小ぶりの若いものを選ぶとよい(大きすぎるものは筋張ってかたく、苦味も出て味が落ちる)。 |
保存方法 | 傷みが早い野菜なので、なるべく早く使いきるのが理想的。保存する際は乾燥と低温から守るため、ポリ袋や新聞紙などに包んで冷蔵庫の野菜室へ(低温障害を起こさないように、5℃以下での保存は避ける。冷やしすぎると褐変する)。早めに使いきる。 |
栄養 | 食物繊維が多く、ビタミンB1・B2、β-カロテン、カルシウム、葉酸を含む。 |
備考 | 赤オクラは、さやが紅色のもの。ゆでると緑色になるので、色を生かしたいときは生で食べる。 |