野菜類
ニホンカボチャ
分類 | ウリ科カボチャ属 |
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原産地 | 中央アメリカ |
学名 | Cucurubita moschata Duchesne ex Poir |
外国語名 | pumpkin, squash |
別名 | トウナス、ナンキン、ぼうぶら |
由来 | カンボジアから持ち込まれたことから、これがなまって「カボチャ」となったとする説がある。漢字の南瓜は、南から来た瓜(南蛮渡来の瓜)からで、中国語でも同様に表記する。ナンキンは日本から来る前に寄航する中国の南京からとされる。 |
歴史背景 | 和食に適していたため1959年頃までは市場の主流であったが、食生活の変化とともに甘味とほくほく感の強いセイヨウカボチャが好まれるようになって栽培は減少した。近年は伝統野菜として見直されている地域もある。 |
伝来 | 16世紀後半(戦国時代末期)頃にポルトガル船によってカンボジアから持ち込まれたとされる。日本の気候風土に適し、夏を代表する野菜として急速に広まっていったと言われる。 |
時期 | 夏 |
国内分布 | 宮崎(黒皮南瓜)、石川(小菊南瓜)、大阪(勝間南瓜)、京都(鹿ヶ谷南瓜)、愛知(鶴首南瓜) など各地で様々なものが栽培されている。 |
特徴 | 水分が多く粘質で、煮物や揚げ物に適している。甘味は少ない。表面を真上から見ると菊の花のような形で、深い縦溝があり、ごつごつしているものが多い。皮は暗黒色か暗緑色または淡緑色に斑点のあるものが多い。果肉は黄色いが、セイヨウカボチャと比べると色は薄い。 |
品種名 | 黒皮南瓜、菊座南瓜、小菊南瓜、勝間南瓜、鹿ヶ谷南瓜、鶴首南瓜 など各地で伝統野菜に位置づけられたものがある。 |
料理名 | 煮物、カボチャのいとこ煮、天ぷら など |
調理法 | 煮る、揚げる |
選び方 | 皮がかたくしまっていて表面に粉が出ていているもので、重量感があり、みぞがはっきりと出ているものが良質。切ったものは種がしっかり詰まり、果肉の色が濃い黄色のものがよい。 |
保存方法 | 丸ごとなら風通しの良い涼しい所へ。切ったものは、種とわたの部分を取り除き、ラップで包んで冷蔵庫へ。食べやすく切ってから冷凍してもよい。この場合は解凍せずに加熱する。 |
栄養 | セイヨウカボチャと比べると炭水化物(デンプン)やβ-カロテンが少ない。とくに、β-カロテンはセイヨウカボチャの1/5から1/6程度である。カリウム、カルシウム、マグネシウムや食物繊維を含む。 |