野菜類
キク/食用菊
分類 | キク科キク属 |
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原産地 | 中国中部 |
学名 | Cheysanthemum morifolium Ramatuelle |
外国語名 | edible chrysanthemum |
別名 | 料理ギク |
由来 | 「阿房宮」は秦の始皇帝の宮殿から名づけられたという。「もってのほか」は皇室の紋章である菊を食べるのは「もってのほか」という説と思っていたよりもおいしいから「もってのほか」となったという説がある。 |
歴史背景 | 山形や新潟へは関西や関東の商人が持ち込んだと伝えられている。 |
伝来 | 食用菊は奈良時代に薬用として中国から伝わったとされる。 |
時期 | 4~12月 |
国内分布 | 山形、新潟、青森など |
特徴 | 観賞用のキクと同じ仲間で、花びらが大きく、苦みが少ないように改良されたもの。日本の伝統的エディブルフラワーである。香りや食味、歯触りを楽しむ。花びらを食べるものには延命楽(紫色)、阿房宮(黄色)などがある。「延命楽」は山形県では「もってのほか」,新潟県では「カキノモト」とよばれている。 |
品種名 | 延命楽(もってのほか(山形)、カキノモト(新潟))、阿房宮(青森)、小菊 |
下処理 | 花は洗わずに、根元の軸を外すか、花びらをちぎってバラバラにし、沸騰したお湯に酢を少々加えて、さっとゆでて冷水でさまし、ザルで水気を切る。干し菊も同様にゆでてから用いる。 |
料理名 | おひたし、酢の物、和え物、汁物、天ぷら、サラダなど |
調理法 | 花びらをゆでてから用いる。 |
加工品 | 干し菊、菊巻き漬物菓子、冷凍、乾燥粉末 |
選び方 | しなびているものは避け、色がきれいでシャキッとしているもの、花びらが筒状に丸まっているものを選ぶと良い。 |
保存方法 | 乾燥を避けるためポリ袋に入れて、冷蔵庫で保存する。ゆでた物は冷凍保存できる。 |
栄養 | 食物繊維が多い。β-カロテン、カリウム、カルシウム、マグネシウム、ビタミンCなどを含む。ポリフェノールなどを含み抗酸化性が高い。 |
備考 | 刺身のつまに用いられる小菊(黄色)も食用菊であるが、ここではツマものとして扱った。小菊の生産は愛知県で多い。 |