e食材辞典

掲載数は762!
新鮮な食材の見極め方や旬の時期、下処理の仕方からその調理法まで、
毎日のお買い物や献立づくりに役立つ情報が満載です。

食材解説・監修|神戸女子大学家政学部教授 後藤昌弘(農学博士)

野菜類

シャンツァイ/コリアンダー/香菜、パクチー

シャンツァイ/コリアンダー

この食材のレシピ

分類 セリ科コエンドロ属
原産地 地中海東部
学名 Coriandrum sativum
外国語名 coriander (英)、coriandre (仏)、香菜 (中)、パクチー (泰)、ザウムイ (越)、シラントロ (中南米)
別名 中国パセリ、コエンドコロ、カメムシソウ
由来 その独特な香りから中国ではシャンツアイ(香菜)といわれる。シャンツァイは中国語から、コリアンダーは英語から、パクチーはタイ語から。
歴史背景 日本料理には用いられなかったため、従来は一般には入手しにくかったが、近年のエスニック料理の流行により需要が増え、栽培されるようになり、スーパーなどの店頭でも見かけるようになった。
時期 通年あるが、露地物では春から初夏。
国内分布 静岡、岡山 など
特徴 茎や葉に独特の香りを持つ、ハーブの一種。ヨーロッパ型と東南アジア型があるがいずれも地中海東部が原産。好きな人と嫌いな人が明確にわかれる個性の強さだが、世界中で使われているハーブである。東南アジアではスープや麺、粥、サラダなどにたっぷりと使う。ヨーロッパでは肉や魚の臭み消しに使われる。西洋料理では、生葉以外に種子もスパイス(コリアンダーシード)として多用される。正式な和名はコエンドコロであるが、現在はあまり知られていない。
料理名 和え物、炒め物、スープ、中華粥、わたりがにの蒸し物香菜風味
調理法 強い香りをもつ香味野菜で、生のままパセリと同じように使う。料理の味を引き立たせるものとして中国料理にはかかせない。タレに少量添えたり加えるだけで、本格的な中国料理の風味が出せる。また羊肉や生魚料理などの臭みを消すのによく使われる。種子は、ピクルスやソーセージなどに利用される。また、カレー粉の主要な材料の一つ。
選び方 葉と軸ががきれいな緑色で、みずみずしいものがよい。
保存方法 乾燥しないようにポリ袋に入れ立てて野菜室へ。香りが薄くなるので早めに使う。
栄養 β-カロテン、ビタミンCなどを含む。地上部全体に精油成分を含んでいる。独特の香りはデシルアルデヒドとされる。
備考 その香りは好き嫌いをはっきりわける。嫌いな人からは「ドクダミとカメムシの混ざったようなにおい」といわれることもある。