果実類
アケビ/ミツバアケビ
分類 | アケビ科アケビ属 |
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原産地 | 東アジアの温帯地域に分布。 |
学名 | Akebia trifoliata (Thunb.) Koidz. |
外国語名 | akebi |
由来 | 熟すと果皮が裂けることから「開け実」が転じたとする説がある。他に「赤実(あかみ)」が転じたとする説や「アキムベ」が転じたとする説もある。 |
歴史背景 | 山形県を中心とする東北地方では古くから果実を甘味源、種子を油原料(食用、灯火用)、新芽や果皮を山菜、ツルを籠などの日用品材料として用いられてきた。秋の郷愁を誘う果実として都市部の果物店で人気があることから1980年代に中山間地域の新規作物として栽培が始まり、山形県が生産量の8割を占めている。 |
伝来 | 本州、四国、九州の山地や雑木林に自生する。 |
時期 | 8~10月 |
国内分布 | 山形 |
特徴 | 落葉のツル性植物。日本にはミツバアケビ、アケビ、ゴヨウアケビの3種がある。市販されるのは野生種から選抜されたミツバアケビで果実が大きい。果実は5から15cm程度の俵形で大きなものは200~300gになる。秋に熟して果皮が濃紫色になり、縦に裂けて開く。その中の黒い小さな種子を包んだゼリー状の白い果肉を食べる。ゼリー状部には甘味がある。また、果皮も食用とする。春の若芽も苦みがあるが食用にする。木質化したツル(蔓)は「木通(もくつう)」と呼ばれ、漢方薬の利尿剤として用いる。 |
品種名 | 鷹紫(たかむらさき)、秋月(しゅうげつ) |
下処理 | 新芽はゆでてから和え物かおひたしとして用いる。果皮はゆでてアクを抜いてから和え物、煮物、炒め物にする。 |
料理名 | 生食、シロップ煮、果実酒、ゼリー、ジェラート、漬物、天ぷら、和え物、詰め物料理など |
調理法 | 生、煮るなど。 |
加工品 | 果皮の陰干し、塩漬、水煮など |
選び方 | 果皮にハリがあり色づきがよいもの、果皮に傷や変色している部分がないものを選ぶ。実が割れているものは完熟しているが、果肉ゼリー部の乾いていないものが新しい。 |
保存方法 | 割れていない果実はポリ袋に入れて冷蔵。果皮が割れたものは日持ちしないので、早く食べる。 |
栄養 | 果肉にはビタミンCはキウイフルーツやイチゴと同程度含まれる。また、炭水化物も多い。果皮には食物繊維、カリウムが多い。 |