果実類
アンズ
分類 | バラ科サクラ属 |
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原産地 | 中央アジアから中国を中心とするアジア東部。 |
学名 | Prunus armeniaca L. |
外国語名 | apricot (英) |
別名 | カラモモ(唐桃) |
由来 | 中国語の『杏子』の唐音。中国から伝わったモモのような形の果実であることからカラモモともよぶ。 |
歴史背景 | 中国では4000年以上前から栽培されていた。古代中国の仙人が多くの人の病を治し、治療費の代わりに杏の木を植えさせたところ数年で林になったとの言い伝えから「杏林」は医者の別称である。 |
伝来 | 古代に中国から伝わったと考えられる。平安時代の『本草和名』や『和名類聚抄』に杏にカラモモの和名を当てていることからこの時代までに伝わり、栽培されていたと推定される。 |
時期 | 6月~7月 |
国内分布 | 長野、青森、広島、福島 |
特徴 | 果実はウメに似るがやや大きめで、オレンジ色が鮮やかである。甘味は少なく酸味の強い物が多いので、生食よりも干して用いられることが多い。核(種)の中の仁(杏仁)は漢方薬として用いられる。 |
品種名 | 平和、新潟大実、山形3号、宮坂、信州大実、信山丸、チルトン、ハーコットなど |
料理名 | 杏仁豆腐、シソ巻きアンズ、ケーキ、フルーツソースなど |
加工品 | ジャム、シロップ漬、干しアンズ、漬物、ジュース、ワイン、菓子(羊羹、ゼリー)など |
選び方 | 実の色が鮮やかでうぶ毛があり、果肉が硬めのものを選ぶ。 |
保存方法 | ポリ袋に入れて冷蔵する。収穫後3、4日で味が落ちてくるので早く食べるほうが良い。 |
栄養 | β-カロテン、β-クリプトキサンチン、食物繊維などが多い。種の中の仁(杏仁)は漢方薬として咳止めに用いられる。 |