果実類
イチジク/いちじく
分類 | クワ科イチジク属 |
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原産地 | アラビア半島南部から西アジア |
学名 | Ficus carica L. |
外国語名 | fig (英)、figue (仏)、無花果 (中) |
別名 | 無花果、唐柿、蓬莱柿、南蛮柿 |
由来 | 果実は、内側に多数の小花を密生した花托が大きくなってできる。このため花が外から見えないので「無花果」とよばれるようになった。 |
歴史背景 | 新石器時代初期の遺跡から果実の遺物が出土している。また、聖書にもよく登場するように栽培の歴史は非常に古い |
伝来 | 日本には17世紀にポルトガル人が伝えた「蓬莱柿」が最初であるとされている。この品種は今も栽培されているが、現在は明治末にアメリカから導入された「桝井ドーフィン」が主で全栽培の約3/4を占めている。 |
時期 | ハウスものは4~8月、露地ものは8月~11月頃 |
国内分布 | 愛知、和歌山、兵庫、福岡、大阪 |
特徴 | 果実は、内側に多数の小花を密生した花托が大きくなってできる。このため花が外から見えないので「無花果」とよばれるようになった。前年についた実が大きくなる夏果(7~8月)とその年の新しい枝に着く秋果(8~10月)がある。 |
品種名 | 蓬莱柿、桝井ドーフィン、キング、ミッション |
下処理 | ていねいに洗う。 |
料理名 | コンポート |
調理法 | 生食、コンポート、ジャム、ゼリー |
加工品 | 乾燥果実、ジャム、シロップ漬け(瓶詰め、缶詰) |
選び方 | 購入の際も、触って傷をつけないように注意する必要がある。果実の先端の「目」とよばれるところが割れていると急速に腐敗が進む。 |
保存方法 | 果物の中では傷みやすいものの一つ。保存は、ポリエチレン袋に入れて冷蔵庫で4-5日。常温だと1-2日しか持たない。 |
栄養 | カリウム、カルシウムやビタミンEなどが含まれる。食物繊維が多いため、整腸効果が期待できる。葉や実を取った茎から出る白い汁には、タンパク質分解酵素「フィシン」を含んでいる。 |