果実類
サクランボ
分類 | バラ科サクラ属 |
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原産地 | カフカス地方(アジア西部のカスピ海、黒海沿岸) |
学名 | Prunus avium |
外国語名 | cherry (英)、cerise (仏)、kirsche (独) |
別名 | オウトウ(桜桃) |
由来 | サクラの仲間である。 |
歴史背景 | ヨーロッパ系の甘果オウトウ(セイヨウミザクラ)と酸果オウトウ(スミノミザクラ)、中国系の中国オウトウ(カラミザクラ)がある。わが国で栽培されているほとんどは、ヨーロッパ系の甘果オウトウである。栽培の起こりは有史以前と言われ、その後、徐々にヨーロッパ各地や北アメリカ大陸に伝わっていった。中国系は中国が原生地で漢名の「桜桃(シナノミザクラ)」と呼ばれてきた。 |
伝来 | 明治6、7年ごろに中国から入ったのが最初。政府は、明治7、8年に欧米から多くの品種が導入された。山形県をはじめとする東北各地と北海道で栽培されるようになり、その後も品種改良や栽培技術の開発がなされた。 |
時期 | 国産:6月下旬から7月上旬。アメリカ:5月下旬~6月上旬(カルフォルニア)、6月下旬~7月上旬(ワシントン、オレゴン) |
国内分布 | 山形、北海道、青森、山梨。近年はアメリカからの輸入も増えている(アメリカンチェリー)。 |
特徴 | 果糖とソルビトールが含まれるため清涼感あるさわやかな甘味が特徴。国産のサクランボは、黄みをおびたものが多く、アメリカンチェリーよりもβ-カロテンが多い。アメリカンチェリーは赤みが強い。 |
品種名 | 国産:佐藤錦、高砂、ナポレオン、紅秀峰 アメリカ:ビング、ランバード、レーニア |
調理法 | 生食のほか、洋酒で煮たりシロップ漬けにしたものをオードブルやデザートなどに。 |
加工品 | 缶詰(脱色するので色素で赤く染めてレッドチェリーにする)。砂糖漬け。 |
選び方 | 粒が大きく、果肉がしまっているもの。表面がなめらかで傷のないものを選ぶ。鮮度が低下すると。果こう部(軸)のしおれと褐変がすすみ、食味も低下する。 |
保存方法 | ポリエチレン袋かラップで包装し、冷蔵庫で保存する。 |
栄養 | 果糖の他、糖アルコールであるソルビトールを含んでいて、便秘の予防に効果があるといわれている。また、葉酸も多く、造血作用を高める効果も期待できる。国産品種に比べ、アメリカンチェリーはアントシアニンが多い。 |