果実類
スイカ 赤肉種/すいか
分類 | ウリ科スイカ属 |
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原産地 | 熱帯アフリカ |
学名 | Citrullus lanatus |
外国語名 | Watermelon (英)、pastegue (仏) |
由来 | 中国では西方から伝わったので、西瓜(シィグァ)、と呼んでいた。それが日本に伝わり、転じてすいかとなったといわれている。 |
歴史背景 | 歴史は古く、古代エジプトに栽培の歴史があるが、食用としたのは果肉よりも種子だったという説もある。中近東、中央アジア、ロシア南部では水の代用、飲料用として発達した。地中海沿岸、東アジア、アメリカでは果実の利用が中心。 |
伝来 | 中国から16世紀に伝来といわれるが、諸説ある。鎌倉時代に描かれた鳥羽僧正の「鳥獣戯画」にはすいかを持ったウサギが登場している。が、本格的に栽培されるようになったのは明治以降。明治になって多くの品種が導入された。品種改良が盛んで、新旧交代が激しい。 |
時期 | ハウスものは5~6月、露地物は7~8月が最盛期。小玉は4~7月。 |
国内分布 | 熊本、千葉、茨城、鳥取、など。冬場は高知、沖縄。小玉は、群馬、茨城。 |
特徴 | ウォーターメロンの英語名もあるように、水分を多く含む果物。夏を代表する果実にもなっている。しゃりしゃりとした果実とさっぱりとした甘みが特徴。植物学上は野菜に分類される。大きさや形、果肉の色の違いの他、果実の大きさにも大玉・中玉・小玉がある。種なしのものもある。果糖が多いので冷やすと甘みがいっそう強く感じられる。 |
品種名 | 縞王マックス、ファインエース、甘泉、富士光、天竜2号、ハニーシャルマン、早生日章、夏王マイルド、金時、紅小玉 |
料理名 | 生食、ジュース、シャーベット、パンチ、皮に近い部分で酢の物や漬物。 |
調理法 | 冷やして生食、サラダ、フルーツカクテル、フルーツポンチ。 |
加工品 | 西瓜糖 |
選び方 | 皮の色つやがよく縞がくっきりとし、肩と尻がしっかり張っていて、ツル(長く切り口が大きいほど新鮮。古くなると変色するので短く切られる)と花落ちち部(小さくしまっているものがよい)を結ぶ線を中心にまん丸いもので、指でたたいてみてボンボンとはね返るような低い音のするものがよい。カンカンと澄んだ音のものは未熟品。ボコンボコンという音がするものは熟れすぎか中身が空洞になっているので注意する。 |
保存方法 | 追熟しないので収穫すると時間と共に甘みが低下する。丸のままなら、風通しの良い温度の低いところに置き、早めに食べる。切ってしまった場合はラップをかけて冷蔵庫におくのがベスト。 |
栄養 | 糖質が多く、特に果糖が多い。赤肉種はカロテンを含むが、黄肉種は低い。 |
備考 | ・「すいか糖」…風邪でのどが痛いときなどに効果的。むくみや高血圧などにも効果があるとされている。・漢方では、すいかの種は強壮、止血、のどの痛みなどに効果のある薬とされている。・「桶屋とすいかはたたかねば食われぬ」…タガを叩いて桶作りをし、食いぶちを稼ぐ桶屋と、叩いて食べごろを確かめるすいかをひっかけたことば。 |