果実類
日本ナシ/梨
分類 | バラ科ナシ属 |
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原産地 | 中国 |
学名 | (西洋なし)Pyrus communis/(日本なし) Pyrus pyriforia var. culta. /(中国なし)Pyrus ussuriensis P bretschnei-deri |
外国語名 | pear (英)、poire (仏)/Japanese pear (英:日本なし)/Chinese pear (英:中国なし)/sand pear (英:日本なし、中国なし両方を指す) |
別名 | ありの実(無しに通じるのを敬遠して) |
由来 | 貝原益軒の「日本釈名」によると、果肉の色が白いので「なかしろ」、それが略されて「なし」になった。しんに近いほど酸っぱいので「中酸」→「なす」→「なし」になったとする説もある。 |
歴史背景 | 古くから広い地域で栽培されていた果物。中国では2500年前から栽培され、ヨーロッパでは有史以前から栽培されていたといわれる。日本なしの原種は日本に野生していたといわれ、奈良時代には柿、みかんと並ぶ5果のひとつとされていた。二十世紀は、1890年代後半に、千葉県で偶然に発見された品種である。 |
伝来 | 日本では果物の中で最も古くから栽培されてきた。日本書紀にも記述が見られる。江戸時代に栽培技術が普及し、150種以上の品種が生まれた。 |
時期 | 日本なしは8~9月。西洋なしは9~11月。 |
国内分布 | 日本なしは鳥取、茨城、千葉。西洋なしは山形、青森、秋田。 |
特徴 | 白っぽく甘みの強い果肉。大きく分けて日本なし、西洋なし、中国なしの3つに分けられる。日本と中国のなしはシャリシャリした食感から「サンドペア」と呼ばれ、西洋なしはねっとした食感から「バターペア」と呼ばれる。二十世紀梨は、果皮が青みがかっており、青なし系の代表である。ほどよい甘さと酸味が特徴。 |
品種名 | (日本なし)幸水、豊水、南水、新高、二十世紀、長十郎(西洋なし)ラ・フランス、バートレット、ル・レクチェ(中国なし)鴨梨(ヤーリー)、慈梨(ツーリー)、紅梨(ホンリー) |
料理名 | 水キムチ、もずく酢、みぞれ酢、ポークソテーの梨ソース |
調理法 | 生食 |
選び方 | 皮が透き通った感じで、やや青みがかった大きいものを。 |
保存方法 | ポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室へ |
栄養 | 糖質の主な成分はショ糖でソルビトールも多い。ジューシーさとさわやかな風味をもつが、ビタミン類は少ない。 |
備考 | ・「桃栗3年柿8年、梨の大馬鹿18年」…何をするにもそれ相応の時間がかかるということわざ。・「梨の花咲きゃ粟を蒔け」…和歌山県のことわざ。梨の花を見てから粟をまけば、ちょうどいい時期である。 |