果実類
ナツメヤシ/デーツ
分類 | ヤシ科ナツメヤシ属 |
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原産地 | 北アフリカ、あるいはペルシア湾沿岸とする説がある。 |
学名 | Phoenix dactylifera L. |
外国語名 | dates (英)、海棗 (中) |
由来 | 和名のナツメヤシ(棗椰子)はナツメのような実をつけるヤシからきている。英名の「デーツ(dates)」はギリシア語の「ダクティロス(dactylos)、指」が語源であるとする説とアラビア語の「ダクル(daqul)」や「ダクラン(daqlan)」を語源とするという説がある。 |
歴史背景 | チグリスユーフラテス川流域では紀元前6000年代には栽培されていたと考えられている。紀元前4000年代のメソポタミアの遺跡からは種子が出土しており、栽培されていたことは明らかである。また、旧約聖書やコーランにも記載があり古くから食されていたことがわかる。 |
時期 | 通年(乾燥品) |
国内分布 | エジプト、イラン、サウジアラビアなど |
特徴 | ナツメヤシの果実。果実の色は品種により異なり赤や黄色が多い。糖含量が高く、生鮮果実ではビタミンCも含まれるため、アラブ諸国では古くから重要な食物である。乾燥させると濃い褐色になり、長期保存が可能となる。なお、乾燥品にはビタミンCは含まれない。日本では種子を抜いた乾燥品が多い。果実以外に樹液から砂糖を採ったり、先端の若芽を野菜とする地域もある。 |
加工品 | 乾燥果実、ジャム、ゼリー、菓子、飲料など。日本ではウスターソースや豚カツソースなどの原料の一つとしても用いられている。また、果実以外では樹液から砂糖を採ったり、樹液を発酵させ、蒸留して酒(アラック)にする。 |
選び方 | 乾燥品は皮がはがれたりつぶれていないものを選ぶ。 |
保存方法 | 常温で保存できるが、乾燥度の低い軟らかいタイプのものは冷蔵する方がよい。 |
栄養 | 乾燥果実の主成分は炭水化物で、食物繊維も多い。カルシウム、カリウム、鉄などのミネラルやポリフェノールなども多い。カロリーは炭水化物が多いため、やや高めである。 |