果実類
メロン
分類 | ウリ科キュウリ属 |
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原産地 | アフリカ |
学名 | Cucumis melo |
外国語名 | Melon (英、仏) |
別名 | 網メロン |
由来 | 網メロンは一般的にマスクメロンとよばれる。これは品種名ではなく、ムスク(麝香)のようによい香りがすることから名付けられた。一般的にマスクメロンといえば、アールス・フェボリットをさす。 |
歴史背景 | 古代エジプトで栽培されていたほど歴史が古い果物。網メロンなどのヨーロッパ種と、まくわうりなどのアジア種にわかれる。 |
伝来 | 日本に昔からまくわうりなどのアジア種があったが、ヨーロッパ種が入ってきたのは明治初期。栽培に失敗し、アジア種が主体となっていた。その後、ヨーロッパ種のメロンが再び移入され、まくわうりとキャンタロープの交配種プリンスメロンが大ヒットした。アールス・フェボリットが導入されたのは1925年で、日本全国に伝わっていった。 |
時期 | 通年あるが、出荷量が多いのは晩春から夏。 |
国内分布 | 茨城、北海道、熊本、山形、静岡、高知など |
特徴 | 果肉の色によって赤肉系、青肉系、白肉系に分けられる。また、網目の有無でネット系、ノーネット系にも分類される。ネット系は果実の成育中に果肉が果皮より大きくなろうとして果皮がひび割れる現象で果皮表面に網目状の模様がはいる。アールスフェボリットは、青肉・ネット系の代表で、温室栽培され、ひと株に1果だけで作られる高級メロン。芳醇な香りが特徴である。果皮の表面の網目が均等に走っている。うす黄緑の果肉は多汁で、とても甘い。栽培に手間がかかるので、1個1万円以上で取り引きされるものもある。 |
品種名 | アールス・フェボリット、夕張キング、アムス、アンデス、クインシー、ハニーデュー |
料理名 | メロンムース、メロンゼリー、生ハムメロン |
調理法 | 生食 |
加工品 | シャーベット |
選び方 | 形が球状で、網目が平均に細かくそろっていてはっきりと浮き上がっているもの、ヘタの切り口が大きく、花落ちの部分が小さいものがよい。食べ頃は、果皮の色やたたいた音で判断する。カンカンと澄んだ音は早すぎ、ボコボコという音は熟している。また、花の落ちた部分を押してみて、わずかにへこむときが食べ頃。切ったときに種が流れるものは熟れすぎ。 |
保存方法 | 食べ頃になるまで風通しの良い所におき、食べる1時間ほど前に冷蔵庫に入れる。食べるときは5~10℃に冷やしたものが適温で、必要以上に冷やさないことが大切。 |
栄養 | 主な成分は糖質。カリウムを含み、赤肉種はβ-カロテンを含む。γ-アミノ酪酸(GABA)を多く含む。 |
備考 | 1株に1果だけ作るマスクメロン。実が小さい時につみ取られたものは、「小メロン」の名前で漬物などに使われる。 |