果実類
モモ/桃
分類 | バラ科サクラ属 |
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原産地 | 中国 |
学名 | Prunus persica var persica |
外国語名 | Peach (英)、peche (仏) |
別名 | ケモモ |
由来 | 名の由来には諸説ある。実が大きく付くので百、表面を覆う毛から毛毛(もも)、「真実(まみ)」より転じたという説などがある。英語のPeachは、persicum malum(ペルシャのリンゴ)に由来している。 |
歴史背景 | 中国北西部の原産といわれ、野生種やさまざまな栽培品種が存在する。ヨーロッパには、ペルシャを経て紀元前に伝わったとされる。葉は古くから汗疹や湿疹の民間療法に使われてきた。 |
伝来 | 遺跡から発見されていることから、弥生時代に日本に伝わったといわれる。平安時代から鎌倉時代には水菓子として重宝されていたが、現在のような甘い桃は、明治時代になってから中国から導入された上海水蜜桃を改良したものが多い。 |
時期 | 6-8月 |
国内分布 | 山梨、福島、長野、岡山、和歌山 |
特徴 | 古くから栽培されている果物で、みずみずしい丸い果実。表面に毛のあるものをモモ、毛のないものをネクタリン、油桃とよぶ。また、果肉の色によって白肉種と黄肉種にわかれる。ヨーロッパでは黄肉種が多いが、日本では白肉種が多い。生食用の桃は熟すと急速に軟化が進むが、加工用のいわゆる缶桃は軟化がゆっくり進み、加熱しても煮くずれしにくい。 |
品種名 | ちよひめ、日川白鳳、白鳳、大久保、浅間白桃、清水白桃、山根白桃、あかつき、白桃、ゆうぞら、黄金桃 |
下処理 | 皮は湯むきする(熱湯につけ、すぐに冷水に取ってむく)とよい。酸化しやすいが、切り口にレモン汁やシロップをつけると色が変わらない。 |
料理名 | 桃のコンポート、桃のフルーツサラダ、桃のタルト、桃のカクテル |
調理法 | 生食、裏ごしてフルーツソースに。シロップ煮にしてゼリーに。 |
加工品 | 缶詰、ネクター |
選び方 | 形が整い、縦に入っている線があまり深くないもの、皮がやわらかくて水分を多く含んだものがおいしい。果皮全面の地肌がきれいな乳白色で、淡紅色のまだらなボカシで彩られているものは甘味が強い。 |
保存方法 | 予冷出荷品が多いので高温に置くと良くない。熟度によるが日持ちは5℃で5日前後、20℃では2日程度。ポリ袋に入れて野菜室へ保存。 |
栄養 | 食物繊維が多く含まれ、黄肉種にはカロテンが多い。ビタミンCは少ない。 |
備考 | 中国で、桃は不老長寿を与える植物とされている。日本でも桃は邪気をはらうとされ、3月3日のひなまつりに桃を飾るのは、桃の力によって女の子が健やかに育つように、との意味がこめられている。 |