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吹田慈姑

吹田慈姑

名称 吹田慈姑
都道府県名 大阪府
区分 野菜類
分類 オモダカ科オモダカ属
学名 Sagittaria trifolia L. var. typica Makino forma suitensis Makino
生産地 吹田市
収穫地域情報 現在よりも海が山側に迫っていた数千年前、吹田周辺は大阪湾の北端にあり、平坦部は海のなかだったが、その後、海が後退し、広い湿地帯になった。この湿地帯には、川や湧き水など栄養分を含んだ洗浄な水により、オモダカが肥大化し、地下の塊茎も肥るようになり吹田慈姑に進化したといわれている。清浄な水質でしか生きられない「環境を考えさせる郷土の宝物」として守られ、普及のための努力が続いている。
由来 吹田が原産であることから。「慈姑」は「くわい」と読む。
歴史背景 「万葉集」に吹田慈姑と考えられる記載があり、そのころから食されていたのではないかと思われる。1701(元禄14)年の「摂陽群談」という案内書には、確実に吹田慈姑と確定できる記載があり、その後、貝原益軒の「大和本草」、寺島善良安「和漢三才図絵」に紹介されている。また、江戸時代の食道楽・蜀山人(太田南畝)は、「思いでる 鱧の骨切りすり流し 吹田慈姑に天王寺蕪」と狂歌を詠み、大阪で味わった美味なものとして懐かしんでいるほか、大阪名物として名を馳せ、珍重されていたことを伺わせる逸話が残っている。
吹田の地は、京都仙洞御所の御料地となり、明治維新までの200年間、御所に献上されていた。太平洋戦争後、宅地開発や除草剤等の影響で一時は絶滅の危機も叫ばれていた。1963(昭和38)年、南吹田の主婦・木下ミチさんが、自宅前の田んぼに生えていた吹田慈姑を見つけて作り始め、その後、農家の主婦や1985(昭和60)年に結成された「吹田くわい保存会」の活動、吹田市の支援、そして、2005(平成17)年に大阪府の「なにわ伝統野菜」の認証も受け、栽培量が少しずつ増えている。
ちなみに、吹田市のキャラクター「すいたん」は、吹田くわいがモチーフになっている。
伝来 一般に市場に出回っている“白くわい”と“青くわい”は中国が原産だが、オモダカという水生植物が肥沃な日本の自然環境のなかで独自に進化したのが吹田原産の「吹田慈姑」。1935(昭和10)年、植物分類学者の牧野富太郎博士はこのことを明らかにし、吹田原産という意味のsuitensisを入れた学名をつけた。
時期 12月
特徴 一般的に流通している青くわいよりも葉が細く、草丈も葉柄、そして塊茎などすべてにおいてやや小型の品種。蒸す、煮る、茹でる、揚げるなどの加熱調理で、一般のくわいに比べると栗のようにほっくりとして甘味が濃く、独特のほろ苦さのなかに旨味を感じる。
下処理 皮を剥き、数回水を替えて水に濁りがなくなるまで洗う。
料理名 煮しめ、田楽、素揚げ、チップスなど
調理法 煮物、蒸したり茹でたり、揚げるなど。
選び方 芽に張りがあり、ピンとしているもの。丸く膨らんだ部分は硬く、表面に艶があるものを選ぶ。
保存方法 水を張った容器に浸して冷暗所に置いておくと日持ちする。数日で使う場合は、乾燥しないようにポリ袋に入れて冷蔵庫で保存する。
栄養 タンパク質、炭水化物、ビタミンB1、葉酸、カリウムなどを含む。
問い合わせ先 大阪ブランド情報局
http://www.osaka-brand.jp/dokkoi/yasai/index12.html

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