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南紀みかん

南紀みかん

名称 南紀みかん
都道府県名 三重県
区分 果実類
分類 ミカン科ミカン属
学名 極早生温州みかん&早生温州みかん…Citrus unshiu (Swingle) Marcow. カラ…Citrus unshiu×Citrus noblis
外国語名 極早生温州みかん&早生温州みかん…Satuma Mandarin(英)、Mandarine(仏) カラ…Kara Mandarin(英)
生産地 南牟婁郡紀宝町、南牟婁郡御浜町、熊野市など。
収穫地域情報 豊かな自然に囲まれた県内最南端の南紀地方は年平均気温が16.4度。温暖な気候ということもあって、みかん栽培に最適な地。燦々と降り注ぐ太陽の光が光合成を促成し、味の濃いみかんの生育に一役買っている。その一方で、年間の降雨量は約2800ミリで、みかんの産地としても有名な和歌山県の2倍以上。この豊富な雨のおかげで、カラの場合は早い時期に酸味が抜けるため、他産地よりも早く出荷することができる。温暖多雨といった気候から、三重の南紀はみかんの一大産地となっている。
栽培情報 “南紀みかん”は“自然を生かす技術”をコア・コンセプトにした“三重ブランド”の認定品である。その南紀みかんには大きく分けて2種類ある。まず一つめは9月ごろから出荷が開始される“極早生温州みかん”と10月ごろから出荷がはじまる“早生温州みかん”。温暖な気候を活かして、他産地よりもかなり早く出荷されるため、“秋のみかん”と呼ばれている。二つめが3月下旬から4月中旬に旬を迎える“カラ”。こちらは“春のみかん”と呼ばれている。一つめの“秋のみかん”に関しては水を与え過ぎないようにすることで糖度を上げている。地表をマルチシートと呼ばれる白いシートで覆って雨水を遮断し、土壌中の水分をコントロール。水をギリギリにまで抑える“マルチシート栽培”という特殊な栽培方法でより甘味の増したみかんが生産されている。また、白いシートからの反射によって、太陽光の当たりにくい日陰部分の果実にまで光が行き届き、熟すのを早める効果もある。一方、“春のみかん”のカラは寒さに弱く、かいよう病という病気になりやすい。風などで果実に傷がつくと、そこから病気が進行するため、これを防ぐ目的で園地を防風ネットで囲む方法が考案された。さらに寒さ対策として行われたのが“袋掛け”。袋は防寒効果が高い三重構造になっている。また、カラは糖度が非常に高いのだが、同時に酸味も強いので、その酸味を抜くために、水を多めに与えている。そのためにカラにはマルチシートを敷かず、豊富な雨水をそのままたっぷりと与えている。“秋のみかん”とはまったく逆な栽培方法を取っている。
歴史背景 南紀みかんのうち、“春みかん”と呼ばれているカラは、温州みかんとキングマンダリンを掛け合わせた品種で、日本での歴史はまだ浅い。だが、三重県とは非常にゆかりが深いとされている。もともとアメリカのカリフォルニア州の大学で育成され、1935年に命名された品種だが、日本では昭和30年に田中長三郎博士が種子を導入し、県内の南勢町(現・南伊勢町)に伝えたのが最初だと言われている。平成17年度に“秋みかん”である極早生温州みかんと早生温州みかんが、平成21年度に“春みかん”のカラが“三重ブランド”に認定された。三重ブランドとは、三重県内の豊かな自然と伝統など、地域の特性を活かした生産物の中から、特に優れた県産品と生産者を認定する制度である。
時期 “秋みかん”の極早生温州みかんは9月下旬〜、 同じく“秋みかん”の早生温州みかんは10月下旬〜、 “春みかん”のカラは3月下旬〜4月中旬ごろ。
特徴 “秋みかん”の“極早生温州みかん”と“早生温州みかん”は、酸味はそれほど強くなく、糖度が高い。“春みかん”のカラは、見た目は温州みかんと似ているが、ほどよい酸味と極めて濃厚な甘さが特徴で、味はオレンジに近い。ところが、温州みかんと同様に手で皮を剥くことができ、中にある薄皮ごと食べられる。種もない。
調理法 みかんを焼いたものを“焼きみかん”という。焼きみかんは甘味がより増したような意外な美味しさがある。寒い季節にはピッタリである。また、風邪の引き始めには、みかんの皮を干して乾燥させたものとしょうがを混ぜて煮た“煎じ液”を飲むのもよいとされている。また、果汁を搾ってジュースやシャーベット、ムースにもできる。カラの場合は味がしっかりしているので、ジャムやマーマレード、ゼリー、ケーキの素材としても使える。
選び方 収穫された南紀みかんは“カラーグレーダー式自動選果機”にかけられ、CCDカメラを通して、色・傷・形状・大きさなどが瞬時に判別される。その次に“非破壊糖酸度センサー”と呼ばれる機械ですべてのみかん一つ一つの糖と酸の含有率を調べ、甘さが判定される。精度の高い機械を使って判別された南紀みかんは安定した品質を保っており、糖度も高いものとなっている。このように品質には自信を持っている南紀みかんだが、あえて美味しいものを選ぶとすると、皮の色が濃く、果皮のつぶつぶの密度が詰まっているもの。また、ヘタの切り口が小さいものは時間をかけてじっくりと仕上げられていて、完熟している可能性が高いとされている。
保存方法 “秋みかん”の極早生温州みかんと早生温州みかんは、冷蔵庫に入れるのは厳禁。低温障害を起こし、傷んでしまう場合がある。風通しのよい冷暗所に常温で保存すること。それでもあまり日持ちしないので、鮮度が良いうちに、できるだけ1週間以内に消費すること。“春みかん”のカラも直射日光を避けて、風通しのよい冷暗所で、常温で保存すること。5日〜1週間を目安に消費する。ただし、室温が高い場合はポリ袋などに入れて水分の蒸発を防止してから冷蔵庫の野菜室へ入れること。
栄養 ビタミンC、クエン酸、ペクチン、β−カロテン、食物繊維など。
問い合わせ先 三重県農林水産部フードイノベーション課
TEL:059-224-2391

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