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マコモタケ

マコモタケ

名称 マコモタケ
都道府県名 三重県
区分 野菜類
分類 イネ科マコモ属
学名 Zizania latifolia
外国語名 Manchurian Wild Rice(英)
生産地 主に三重郡菰野町。ほかに度会郡大紀町など。
収穫地域情報 マコモタケは菰野町の町名にゆかりがある植物とされている。古代の菰野は郷里制度下では“伊勢国三重郡葦田郷”の中の薦野(こもの)で、伊勢神宮の神領地であった。郷名の葦田も薦野も類似の地名であり、大昔の薦野は三滝川と、その支流の金渓川の間にはさまれた細長い帯のような地形だったと言われている。原初の菰野は三滝川、金渓川の氾濫原で、両方の川の洪水で川原になり、そこはマコモがいっぱい生い茂る野原であった。このマコモの原野を先祖が鍬入れして東菰野あたりから開墾して、だんだんと中菰野、西菰野へと田圃を広げ、村つくりをはじめて行ったものだと考えられていて、現在の町の中心よりもやや南よりは耕土も深く真土の土質。逆に北よりの土地は、三滝川系の砂利、白砂の堆積層で、水はけは良いが、耕土が浅く畑地が多い地域となっている。
栽培情報 菰野町内でマコモを生産するのは10軒程度の農家。6月ごろにマコモ田に田植えを行い、秋半ばの収穫を目指している。その間、農薬などは一切使用せず、刻々と移り変わる生育状況と天候の状況を見ながら肥料を与えている。マコモ田から長い葉を伸ばし、秋には葉の付け根がぷっくらと膨らみ、純白のマコモタケが採れるまでになっている。収穫時には2m前後と、人の背丈を超える高さにまで成長するため、刈り取りには機械が使用できず、すべての収穫作業を手作業で行っている。そのため、豊作であっても出荷量には限りがある、貴重な食材となっている。地域によっては休耕田を活用する形で栽培が行われている。
別名 ハナガツミ
由来 食材の名の由来ではなく、三重県の菰野町(こものちょう)は開拓前、この一帯がマコモなどが生い茂る原野であったことから“こものちょう”と命名されたとされている。
歴史背景 神話時代からその実在が知られていて、日本最古の書物である“古事記”や“日本書紀”、そして日本最古の和歌集である“万葉集”などにもその記述を見つけることができる。さらに葉の部分は神社のしめ縄として古代から使用されてきた由緒あるもので、今も神仏に供されることが多々あり、多くの神社に神事としてその記録が残されている。三重県内では菰野町が、平成15年ごろからマコモタケ栽培への取り組みを開始し、“菰野”の町名の由来となった“マコモ”を地域資源として活用、観光サービスの充実と特産品の開発を促進し、 町内産業の活性化を図るため、平成21年度中小企業補助事業“地域資源∞全国展開プロジェクト”に申請を行い、“おかえりなさい、夕焼け空に赤トンボ舞うマコモの里へ〜健康食材マコモ活用プロジェクト”事業として採択されている。平成21年6月にはこの事業の実行委員会、開発部会を発足させ、マコモ生産者をはじめ、有識者や町内の商工業者などとともに、平成22年2月までさまざまな普及活動や開発研究を行った。これらの取り組みが徐々に認識され、“菰野のマコモ”というキーワードが周辺市町を含めて根付き始めている。現在では国内随一の生産量を誇るまでになっていて、今や菰野町の特産品となっている。
時期 9月中旬〜11月
特徴 マコモは水辺の湿地に群落を作り、植生する大形の多年生の沼沢植物である。根は泥の中に短く太い根茎と、そこから横に枝根が伸びている。その枝根から葉と茎をたくさん出している。葉の巾は2〜3cm。長くてその緑はざらつき、下のほうは丸い鞘となっている。茎は太くて丸くて中はがらんどうになっている。秋にこのマコモの根元にできる茎の部分が肥大したものがマコモタケと呼ばれ、その外見は純白。草丈は2m程度と、さながら巨大な稲といった様子である。内部には白い髄組織が詰まっていて非常に軟らかく、若いタケノコのようなシャキシャキとした独特の食感と歯触りがあり、クセがほとんどない。また、ほのかな甘味と微かにとうもろこしのような香りがするのも特徴で、県下では学校給食の食材として採用され、今やお馴染みとなっている。
下処理 クセがなく、アク抜きの必要のない食材である。最初に外側の緑色の皮を取り除いたら、次に残った緑色の部分を白い部分までピーラーなどを使って剥く。このとき、緑色の部分が残ってしまっても、固い部分がなくなっていれば問題はない。あとは加熱すれば、食べられる状態になる。
料理名 素焼き、油炒め、蒸しもの、スープ、みそ和え、天ぷら、フライ、炊き込みご飯、サラダ、春巻き、みそ汁、煮込みなど。
調理法 加熱し過ぎると柔らかくなり過ぎて、歯ごたえがなくなってしまうので、要注意。炭火かオーブンでさっと素焼きにして醤油やみそなどで食べるか、油との相性がよいので天ぷらにするとタケノコのような食感が楽しめる。パン粉をつけてフライにするのもよい。また、適当な食べやすい形に切り、適度に歯触りが残るようにして、いろいろな炒め物に使うと美味しい。細かくスライスするか、細切りにして、みそ汁やすまし汁の具としても使えるし、細かく切ったなら、餃子やハンバーグなどのひき肉料理に混ぜても、その食感が活きていて、楽しむことができる。
加工品 菓子、ケーキ、マコモの手延べ麺など。
選び方 肥大化した茎の部分が直径3cmくらいになっているもの。白くてツヤがあるもの。根元の切り口の部分が白いもの。残してある葉の部分が活き活きとしていてきれいな黄緑色のもの。逆に茎が膨らみ過ぎているものや表面が青々としているものはなるべく避けたほうが良い。
保存方法 乾燥するのを避けるためにポリ袋に入れ、冷蔵庫で保存する。その際、根側を上にしたほうが鮮度を保ちやすい。冷凍保存するときは、あらかじめスライスやスティック状にするなど、用途に応じて切り分けて、それらをさっと固めに下ゆでする。容器などに薄く広げて凍らせたら、その凍ったものを保存袋などに移して冷凍すること。調理の際は凍ったものをそのまま投入する。
栄養 カリウム、食物繊維など。
問い合わせ先 三重県農林水産部フードイノベーション課
TEL:059-224-2391

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