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アカモク

アカモク

名称 アカモク
都道府県名 岩手県
区分 海藻類
分類 ホンダワラ科ホンダワラ属
学名 Sargassum horneri
外国語名 Sargassum (英)
生産地 山田町
収穫地域情報 三陸の海は海藻王国である。山の栄養が渓流を通じてリアス式海岸に注がれ、何十種類もの海藻が自生する。山田町はこのリアス式海岸のほぼ真ん中辺りにある漁港の町で、周辺の海域の海水はコバルトブルーに輝き、有数の美しさを誇っている。こうした美しい海・山田湾を中心に収穫される天然のアカモクである。山田湾で養殖しているカキ棚の脇に群生しており、いくらでも採取可能な状態である点も大きい。
別名 秋田県ではギバサ、新潟県ではギンバソウ、新潟県佐渡島ではナガモ。他にジンバソウ、ギンバソウ、ギバなど。漢字では“赤藻屑”と書く。
歴史背景 古くから岩手県内ではアカモクは不要なものとして捨てられていた海藻だった。そんなアカモクの健康成分にいち早く注目し、事業化したのが岩手アカモク生産協同組合である。その代表理事を務める高橋清隆氏はもともと実家がわかめ問屋だった。そのわかめ問屋で仕事をしていた24歳のときに、中国から安いわかめが入ってきて、国内でもコストカットのために漁協も問屋を通さずに直接取引する事態に陥ってしまった。そのため、何か新しいことに取り組まなくては……という危機感を抱いていたときにたまたまテレビで“アカモクの抽出物が抗エイズ薬として有望”というニュースを見て、高橋氏はアカモクに着目。隣県の秋田県ではアカモクは“ギバサ”と呼ばれ、日常食となっているが、岩手県では、戦前は畑の肥料に使われてはいたものの、戦後になると牡蠣の養殖の邪魔になるものとして捨てられていて、食べる文化がなかった。秋田ナンバーのトラックが岩手県内の浜から大量にアカモクを積んでもって帰っていたこともあり、高橋氏は一念発起。1998年に父親とともに岩手アカモク生産協同組合を立ち上げた。牡蠣漁師を組合員に構成されたアカモクだけの協同組合で収穫から、販売まで一貫して取り扱っている。2010年には30トンの生産量を記録。その後、東日本大震災の影響で生産量は落ち込んだものの、2015年には26トンにまで復活。今後もさらなる生産量と受注量の増強が期待されている。
時期 4〜6月
特徴 ワカメやめかぶなどと同じ褐藻類の海藻。約1年という短い寿命の中でその大きさは7〜8メートル、最大では10メートルにまで成長する大きな海藻である。ただ、海藻特有の臭みが少なく、めかぶよりもさっぱりとした味で独特の粘りとシャキシャキとした歯ごたえが特徴的。豊富な栄養素を含む。
下処理 泥や小さなゴミ、生き物などがついている可能性があるので、流水にさらし、その水がきれいになるまで揉み手洗いをする。きれいになったら、葉と軸の先端から根本に向けて手でしごいて葉から軸を取り除く(軸の部分は口当たりがよくないため)。しごいた葉の部分を食べるので、その葉の部分を再び水で洗い(3回程度)、落としきれなかったゴミなどを取り除く。そのあと、熱湯に浸し、数秒〜数十秒ゆで(湯通しすることで粘りが出る)、ザルなどにあげて湯を切り、水で冷やす。
料理名 酢の物、とろろ蕎麦、味噌汁やスープの具、アカモク納豆、パスタや春巻き、点心具材。
調理法 白飯や冷や奴、湯豆腐に乗せたり、サラダや酢の物にしても美味しい。ハンバーグに混ぜたり、麺に練り込んだりもできる。味や香りにクセがないので、和食にも洋食にも合う。例えば揚げ出し豆腐の上に山ほどかければふんわりとした揚げ出し豆腐の食感とも相性がよいし、かき揚げにすれば、外側はパリッと、中はトロトロの食感の違いが楽しめる。アカモクと他の具材、マリネ液を混ぜればアカモクマリネの完成である。マリネの酸味とアカモクのシャキシャキとした食感が爽やかである。パスタや他のシーフードと和えればアカモクを使ったパスタにもなる。手間暇かけずに手軽にさまざまなバリエーションで使いたいのなら、ドレッシングに合わせるのがよい。特にアカモクは海藻なので、醤油ベースのドレッシングとの相性が抜群である。他にイタリアン風のバジルや塩レモンなど。
加工品 湯通しあかもく、アカモク粉末、乾燥アカモク、佃煮など。
選び方 触ったときに藻体のしっかりとしているもの。藻体の溶けているものや退色しているものは古くなっているものなので、要注意。
栄養 食物繊維、カルシウム、カリウム、亜鉛、ビタミンK、鉄を豊富に含んでいる。

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