リカバリーウェア ベネクス

元気が出る会社

リカバリーウェア

ベネクス

世界初、“休養”に特化したウェアで
新たなスポーツ市場を開拓。
副交感神経を刺激するテクノロジーで
アスリートの疲労回復をサポート。

アスリートの“休養”という分野に目を向けることによって「リカバリーウェア」という新たな機能性ウェアを開発したベネクス。健康を保つためには運動、食事、休養が大切なことはよく知られているが、実はこれまで休養について科学的に考察し、それを補佐するようなアイテムはほとんど作られていなかったという。自律神経に作用し、副交感神経を優位にすることによって、運動後や就寝時に身体の回復を促すというリカバリーウェア。現在、アスリートを中心に注目を集める同製品は、どのような経緯から生み出されたのか。ベネクスの代表、中村太一氏に話を伺った。

「私はもともと、経営コンサルタントの会社で介護事業に携わっていました。そして実際に介護の現場で働いてわかったのが、寝たきりの方の“床ずれ”を予防するのがとても大変だということでした。床ずれを防ぐには体位変換といって、ヘルパーがその方の寝姿勢を変える必要があるのですが、深夜帯に毎日それを行うのは重労働ですし、現実的に難しい側面もあります。そこで、床ずれをしないマットレスを作ったらニーズがあると思い、ニードルスプリングという構造を使って身体を“点”で支えるマットと、プラチナを主原料としたPHT(プラチナ・ハーモナイズド・テクノロジー)という特殊素材で自律神経に作用する糸を開発。2つの機能の相乗効果で床ずれを予防するマットレスを作り出し、会社を立ち上げました。しかし、これがそれなりに高価だったためか、残念ながらほとんど売れなかったんです」

最新のテクノロジーを使った製品ではあったが、現実の介護の現場では、高価なマットレスを購入する余裕がない場合がほとんどで、会社の経営も厳しかったという。ところがその際に開発した糸には、意外な使用法があった。

スポーツ科学の先進国でも注目、
休養を極めることで健康な身体へ。
オンとオフを明確にすれば
忙しい毎日も元気に過ごせる。

「私が勤務していた当時、介護ヘルパーは離職率が高い仕事だったのですが、その理由の多くは自律神経の乱れから来る体調不良なんですね。だからPHTを練り込んだ糸でTシャツを作れば、ヘルパーたちの体調管理に役立つのではないかと思ったんです。会社を始めて3年目にして、やっとリカバリーウェアに辿り着きました。そして、実際に展覧会などに出品すると、意外なことに介護や予防医療の分野だけではなく、スポーツの分野——特にジムなどで注目されることになりました」

実際にゴールドジムで販売会をしてみると、ベネクスのリカバリーウェアは想像以上に売れた。そこで休養という分野についてさらに深堀りしてみると、スポーツ科学の先進国であるオーストラリアでは、2006年に国立スポーツ科学センターが設立され、「リカバリーセンター」という休養に特化した施設が作られたばかりだった。ベネクスはちょうど翌年にリカバリーウェアを開発——つまり偶然にもスポーツ科学の先端を歩んでいたのだった。

「開発部長がオーストラリアに飛んで、リカバリーセンターで話を聞いたところ『まさにこれからは、休養をいかに研究するかが勝負だ』と言われました。そこには確実にニーズがあったし、我々が研究してきたことが役立つと思ったので、思い切ってスポーツに舵を切りました。それが功を奏して、現在では多くのアスリートの方にリカバリーウェアを使用していただいております」

リカバリーウェアを着用すると、副交感神経が優位になり、様々なリラックス効果が生まれる。免疫能力が高まるほか、ストレス物質の軽減や、血流量の増加などが期待され、結果として疲労回復に繋がるという。

「アスリートの疲労回復に役立つのはもちろんですが、リカバリーウェアはもともと自律神経を調整するために作られているので、仕事で疲労したサラリーマンの方や、寝付きが良くないシニアの方にもおすすめです。実際に百貨店などで商品を販売した時は、普段スポーツをしていない方が購入するケースも多かったです。リカバリーウェアには、スポーツ直後に着用して筋肉の回復を促すモデルから、自宅でくつろぐのに最適なモデル、電車や飛行機などの長距離移動に向いたアウターモデルなどの種類があるので、用途に合わせて選んでほしいです」

そんな中村氏は、プライベートでも休養を意識した生活を送っているという。そこには、同氏ならではの健康に対する考え方がある。

「都内で仕事をしていると刺激が多く、交感神経が活発になりがちですが、だからこそオフの時はなるべく自然の中で過ごすようにしています。昨日はちょうど、蛍を見に行きました(笑)。日本人はとても勤勉なので、オフの時でさえ気を張っているという方が少なくないと思います。しかしそれではいつか身体を壊してしまいます。リカバリーウェアを通して、健康にはオンとオフのメリハリを付けることが大切だということを世に伝えていきたいですね。そして近い将来は『休養のスペシャリスト』を生み出し、『休養学』という学問体系も作り出せればと考えております。世界のリカバリー市場を創造し、そこに関わる人を元気にするのが弊社のミッションですので。2020年には東京オリンピックが開催され、スポーツに注目が集まると思いますが、その際は改めてアスリートたちの休養にも目を向けてみてください」

PRESIDENT

TAICHI NAKAMURA中村 太一

大学卒業後、経営コンサルタント会社に勤務。入社2年半後に独立し、2005年9月に株式会社ベネクスを設立。東海大学などと共同開発を開始し「リカバリーウェア」を開発し現在に至る。

COMPANY

最新のナノテクノロジーを駆使し、
“休養のスペシャリスト”を目指す。

2005年9月設立。翌年6月に新潟医療福祉大学との共同研究開始。2年後に「リカバリーウェア」を開発し、商標登録を出願。世界最大級の国際スポーツ用品専門見本市「ISPO」アジアンプロダクト部門にて金賞受賞するなど、これまでにいくつも賞を贈られている。2013年6月に健康科学ビジネス推進機構正会員へ。

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2014.06.16 UP