光学レンズ 山本光学

元気が出る会社

光学レンズ

山本光学

一人ひとりの要望に
真摯に向き合いながら
「眼を護る」技術は、
日々進化を続けている。

この夏も紫外線の強さを感じ、眼への影響を考えた方も多いはず。紫外線などから眼を護り、多くのアスリートが愛用する「SWANS」ブランドの製造・販売を手掛ける山本光学は、「モノづくりの街」東大阪で創業100年を超す、光学レンズメーカー。顧客の要望に応えながら技術革新をし続け、安心・安全な製品を提供している山本光学株式会社の代表取締役社長、山本直之氏に話を伺った。

山本光学は、「SWANS」をはじめとするスポーツアイウェア、そして危険な作業から眼などを護る安全衛生保護具や呼吸用保護具の製造・販売を行っている。その始まりは、初代がセルロイドで作った保護メガネ。戦後、二代目へとバトンが繋がり、塵埃や有害光線から眼を護るゴーグルの製造を行うようになった。その頃、日本は高度経済成長を迎え、産業の発展に伴い危険な作業が増える中、眼を護る「安全保護具」に着目。遮光メガネや安全メガネ、レーザー光用保護メガネ、電動ファン付き呼吸用保護具などの開発へと進化したという。
「メガネと言えばガラスの時代。軽くて割れにくく、鋭い破片が目に入る心配がないプラスティックレンズは、当社が先駆けて開発し、安全で快適な作業環境を実現しました」

昭和40年代後半、プラスティックレンズの加工技術を源に、ポリカーボネート樹脂を用い、耐衝撃性・耐擦傷性に優れた「ペトロイドレンズ」を開発。保護メガネの業界において現在の地位を確立する。そして大きな転機となったのは、産業用の技術をスポーツへ応用したことだった。安全で軽いプラスティックレンズの技術に曇り止め加工を施した「ハイドロンレンズ」を組み合わせ、「SWANS」ブランドの曇らないスキーゴーグルは世界に評価された。
「1972年の札幌オリンピック前後から、日本にスキーブームが巻き起こりました。曇らないハイドロンレンズは、世界からも注目を集め、SWANSブランドが多くの人に知られることになりました」

その後、屋外で紫外線や埃から眼を護るその技術は進化し、プールの水や塩素から眼を護る水泳用ゴーグルをはじめ、ゴルフやランニング、野球、自転車など、スポーツアイウェアとして幅広く愛用されている。さらに、スポーツアイウェアに加えて、産業用の安全衛生保護具など、山本光学の商品ラインナップは多岐に渡る。
「お客様からの要求や要望は多岐に渡る。それらにお応えできるよう、私たちの持てる能力を、その時代のお客様の要求に合わせていった結果、現在のような幅広い商品ラインアップになりました」

商品開発の過程で、「もう少しこうしてほしい」という欲求に応えることは、すごく難しいという。なぜなら、大概要求とは前例がないものだからだ。 「『お客様からの要求に、無理だと言うな』というのが、代々の社長からの教えです。最初から、要求の100%に応えることはできないが、なんとかして応えようと思ってきた結果が、技術を進化させていった原動力です」

産業用安全保護具の現場から日々あがる要望と同様、スポーツのアイウェアにおいても、率直に要望を言ってもらえる有名アスリートとの協同開発によって日々イノベーションを続けている。
「一流アスリートは、過酷な環境に身を置き最大のパフォーマンスを要求される。彼らが伝えてくれる改善項目を解決する為に、日々改善が行われ、結果として製品力が高められます」

眼を護り、活動的で健康な
クオリティ オブ ライフを
叶えるために。

例えば、1992年バルセロナオリンピックで銀メダルに輝いた有森裕子選手。スペインの日射しが非常に強いことから、サングラスのオーダーが入った。当時、マラソンでサングラスをかける選手は珍しかったという。また、ゴルフ界では、プロになった時から石川選手と契約。いずれアメリカに進出したいという夢に備え、日差しが強いアメリカの環境に合わせた開発を進めた。
「若くて、ファッショナブルな彼に合うようなサングラスを一緒に作りました。それより以前、我々が15年前にゴルフ界に参入した当時は、日本選手でかけている人は少ないし、ゴルフ場でも禁止されているところもありましたね」

マラソンやゴルフなど、眼を保護する概念がなかったスポーツにおいても、防風や紫外線対策の重要性を多くのアスリートやさまざまなスポーツのイベントを通じて広めてきたが、これからはもっと日常生活の中で眼を護る事の大切さを伝えていきたいと言う。 「スポーツでも作業現場でも、視界が悪くなれば動きが鈍くなります。日常生活でも、運動や活動のレベルを下げない予防策としてサングラスをかけることが大切です。たとえばオーストラリアの一部の州では小学生に外出時にサングラス着用を義務化しているところもあります。運動能力の低下が懸念されている日本でも、紫外線を怖がらずにしっかりと予防し、屋外で元気に活動する機会が増えればとも思います。さらに、高齢化社会の今、より積極的に活動的であっていただきたいという思いから、シニア向けに視野を明るくするレンズの開発も行っております」

眼を護りながら、子供からお年寄りまで元気に活動的な生活、つまり「クオリティ・オブ・ライフ」の実現を、光学レンズメーカーとしてサポートしている山本光学のこれからの一層の進化に期待したい。

PRESIDENT

NAOYUKI YAMAMOTO山本 直之

1973年生まれ。甲南大学経営学部卒業後、1998年山本光学入社。取締役スポーツ営業部兼海外事業部担当、その後、常務取締役、専務取締役を経て、創業100年を迎えた2011年に代表取締役社長に就任。

COMPANY

こだわりは、安心・安全。快適で健康な
環境を実現するモノづくり。
創業100年を超える光学レンズメーカー

明治44年創業。眼を護るセルロイド製の保護メガネの製作からはじまる。
その後、プラスティックを使用した、安全な保護用メガネレンズ「ペトロイドレンズ」や、さらに曇りづらい特殊コーティングを施した「ハイドロンレンズ」などを開発。常にユーザーの要望に丁寧に応え続け、技術進化をしている。現在では、多くの世界的なアスリートに愛用されている「SWANS」ブランドのスポーツ用のアイウェアや、さまざまな作業現場で使用されている「YAMAMOTO」ブランドの安全衛生保護具や呼吸用保護具など、安心・安全と快適・健康にこだわったモノづくりの光学レンズメーカー。

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2014.08.04 UP