菜の花とはまぐりのリゾット

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菜の花とはまぐりのリゾット

1人分 195kcal 食塩相当量 1.4g

春の到来を告げる鮮やかな
イタリア料理を食卓に。

この時期に旬を迎える食材を合わせた
春を満喫できるリゾット。

この季節になると、春を告げる少し苦味のあるお野菜が食べたくなりますよね。そこで今回は、イタリアの家庭でもよく食べる菜の花の美味しいリゾットをご紹介したいと思います。

黄緑色のやわらかい花茎や葉、つぼみを食用にする菜の花(ナバナともいいます)は、春を告げる独特のほろ苦さがありますが、ゆでると一段と緑が鮮やかさを増し、味も甘みがでてきます。ナポリには菜の花によく似た「フリアレッリ」という野菜があり、ピッツァにしてもパスタにしても美味しく、私も大好きな春を代表する食材です。菜の花はその独特の苦みから、魚やお肉とも良く合います。もう少しボリュームが欲しいときは、クリームやチーズなどの濃い味を加えても、その独特のほろにがさを充分楽しんで頂けると思います。調理する際は、「どうせ火をいれるのだから」と最初からはまぐりと一緒に火をいれるのではなく、別ゆでにして下さい。そうすることで、菜の花からでるアクをリゾットから取り除くことができますし、火をいれすぎることによる型崩れを避けることができます。また、菜の花は上部の方が食感がよいので、リゾットに混ぜ込むのは上部を、繊維の多い下部は飾りにしたり、別のお料理に使って下さい。そうすることで、よりプロっぽい仕上がりになると思います。

一方のはまぐりは、とてもおいしいスープが出る貝です。このスープに絡めれば、何でも美味しく食べられる汎用性の高さが嬉しいですよね。真っ赤なプチトマトやズッキーニとの相性も良いので、ぜひ、さまざまな野菜と組み合わせて、好みのリゾットを見つけてみて下さい。ちなみに、イタリアでは、リゾットやパスタはもちろん、ブイヤベースやワイン蒸しにもよく使います。日本でも、お吸い物や炊き込みご飯などに使いますよね。はまぐりは、スープそのものにしっかり味が入るので、使用する塩は少なくとも、満足できる味に仕上がりになるヘルシーなところも嬉しい貝です。火をいれすぎると身が硬くなって、食感が悪くなってしまいますので、必ずや、スープが出た時点で一度、火からおろすようにしましょう。はまぐりに火を入れている最中はフライパンに蓋をしますが、この際、透明の蓋を使うと、蓋を開けずとも中の状態が確認できるので便利です。

菜の花の旬は2月~4月上旬ぐらいで、はまぐりの旬は春先の2月から4月にかけて。1年のうち、両者が共に旬を迎えるのはそんなに長い期間ではありません。だからこそ、この時期だけの美味しさを味わっていただければと思います。

材料(2人前)

生米

0.5カップ

菜の花

2本

はまぐり

2個

イタリアンパセリ

少々

にんにく

1/2片

白ワイン

20cc

オリーブオイル

大さじ1/2弱

2g
  1. フライパンに半量のオリーブオイルを入れて、中火にかける。

  2. 1にみじんぎりにしたにんにくを入れ、香りが出たら、はまぐりと白ワインをいれる。

  3. 2に100ccの水を加え、みじんぎりにしたイタリアンパセリを入れた後に蓋をし、強火にかける。

  4. はまぐりが開いたら、3の火を止め、はまぐりの身を殻から外しておく。

  5. 別のフライパンを用意し、生米を残りのオリーブオイルで炒める。米が半透明になってきたら4のスープを加え、好みの固さになるまで炒める。目安は10分程度。

    スープが足りない場合は適宜、水を足す。一度に加えるのではなく、固さをみながら30ccぐらいずつ足していくとよい。

  6. 別ゆでした菜の花を食べやすい大きさに切っておく。

  7. 5にはまぐりの身と切った菜の花を加える。物足りなければ、最後に塩を好みで足してもよい。

    火をいれすぎた菜の花が崩れたり、はまぐりが固くなったりしないよう、最後に両者を入れるとよい。

  8. 7を皿に盛り付け、周囲に殻を飾る。

この時期ならではの組み合わせを

今回は菜の花とはまぐりを合わせたリゾットをご紹介しました。菜の花はビタミンB1やビタミンC、食物繊維などの栄養素をバランスよく含んでいます。なるべくつぼみが開いていないモノを選びましょう。はまぐりは、鉄、カルシウムを多く含みます。固く閉じ、殻に艶があるものを選びましょう。旬の食材は味も栄養ものっていますし、お値段も手ごろ。イタリアでもこの組み合わせは、「チャンスがあれば食べる」組み合わせです。大切な食事のひととき、ぜひともこの時期ならではの食材を組み合わせ、季節の恵みを堪能してみてください。

調理に時間がかかるイメージのリゾットですが、美味しいはまぐりのスープをじっくり吸わせたお米には、格別の美味しさがあります。ぜひ、不飽和脂肪酸をたっぷり含んだオリーブオイルで生米から炒め、お米の芯が残ったアルデンテに仕上げて下さい。どうしても時間がない時は、冷凍ごはんなどを使うと調理の時間をぐっと短縮することができます。

ペッペ PEPPE

イタリア・ナポリ出身。ナポリでピッツェリアを営む叔父の下、12歳でピッツァヨーロの道を志す。2006年に初来日し、2007年に再来日。その後、都内のピッツェリア数軒を経て、2012年11月、神谷町に同店をオープン。

ピッツェリア ダ ペッペ ナポリ スタ カ

住│
東京都港区麻布台1-11-4
いんなあとりっぷビル1F
電│
03-6459-1864
営│
11:30AM~L.O.2:00PM(土曜・日曜~L.O.2:30PM)/6:30PM~L.O.10:00PM(日曜~L.O.9:30PM)
席│
22席 テラス席6席
休│
月曜

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