e食材辞典

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食材解説・監修|神戸女子大学家政学部教授 後藤昌弘(農学博士)

野菜類

トウガン/冬瓜

トウガン

この食材のレシピ

分類 ウリ科トウガン属
原産地 インド、東南アジア
学名 Benincasa hispida
外国語名 wax gourd, winter melon (英)、冬瓜 (中)
別名 トウガ、カモウリ
由来 もともと「とうが」と呼ばれていたのが転じて「とうがん」となり、「冬瓜」の字が当てられたとする説と、果実を丸のまま冷暗所に置くと冬まで保存できるので「冬瓜」の字が当てられたとする説がある。
歴史背景 奈良時代の長屋王の邸宅跡から「加須津毛瓜(かすづけのかもうり)」、「醤津毛瓜(ひしほづけのかもうり)」と書かれた木簡が出土しており、当時から利用されていたことがうかがえる。江戸時代には、人気の食材となり、くず煮や田楽にし、井戸につるして冷やして食べていた。最近は低カロリーという点が受けてアメリカでも人気があるが、わが国では核家族化のため家庭では食べきれないという理由で利用が減ってきており、出荷も小振りなものが多くなっている。
伝来 4世紀末から5世紀初めにかけて、中国の華南から伝わったといわれる。
時期 7月から8月
国内分布 沖縄、愛知、岡山、鹿児島、神奈川
特徴 「冬瓜」と書くので冬の野菜と思われるが、夏の野菜である。果実は大きく、太さ30cm、長さが80cmくらいになるものもある。漢方や薬膳では体を冷やし、熱を冷ます効果があるとされている。中国料理では、未熟な果実を「マオクワ(毛瓜)」と呼んで炒め物にする。また、若葉や柔らかい葉も野菜として使われている、 果肉は軟らかく、味、香りとも淡泊である。
品種名 トウガン 、長トウガン 、大丸トウガン、早生トウガン、琉球種
下処理 とうがんは料理に応じて適宜切り分け、皮を厚めにむき、種とわたを取り除く。
料理名 とうがんの水晶煮、とうがんの冷やし田楽、とうがんの中国風煮物、とうがんの卵とじ、とうがんと貝柱の蒸し物、とうがんの薄くずあんかけ、とうがんの牛肉巻き煮、とうがんとえびとくずきりの炊き合わせ
調理法 旨みのある煮汁やスープで煮込んだり、動物性食品と組み合わせたあんかけ料理にするとよい。
加工品 台湾では砂糖と共に煮た後に搾汁し、飲料としている(冬瓜汁(冬瓜ジュース))。
選び方 表面は濃い緑色で、表面につやがあり、うぶ毛が残っているものが新鮮。切り口が新鮮でみずみずしいもの。見た目よりずっしりと重いものがよい。
保存方法 切らずに涼しいところで保管すれば、収穫後、半年程度は貯蔵できる。カットした場合は、切り口をラップで覆い、冷蔵庫で保存。
栄養 ほとんどが水分であるがカリウム、ビタミンCを含み、利尿作用があると言われる。