e食材辞典

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新鮮な食材の見極め方や旬の時期、下処理の仕方からその調理法まで、
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食材解説・監修|神戸女子大学家政学部教授 後藤昌弘(農学博士)

野菜類

ミョウガ

ミョウガ

この食材のレシピ

分類 ショウガ科ショウガ属
原産地 東アジア/日本
学名 Zingiber mioga
外国語名 mioga Japanese Ginger (英)、gingembre japonais (仏)
別名 花みょうが、みょうがの子
由来 釈迦の弟子である周利槃特(スリバンドク)が、すぐに自分の名前を忘れてしまうため、釈迦が首に名札をかけさせた。しかし彼は死ぬまで名前を覚えることができなかった。彼の墓にいくと、見慣れない草が生えており、「自分の名前を荷って苦労した」、「名を荷う」ことから、その草に茗荷とつけたという説話がある。
伝来 正倉院文庫や延喜式にもみょうがの食用の記載があり、古くから利用されていたことがうかがえる。3世紀に中国で書かれた魏志倭人伝には「薑(しょうが)、椒(さんしょう)、茗荷があるも、調理したときのうまさを知らない」と書かれてあり、3世紀前半にはすでに日本に渡来していたと見られる。
時期 露地物は、8~9月が最盛期。高知産は通年栽培。花穂の出る時期によって夏みょうが、秋みょうが、あるいは早生、中生、晩生に区分する。夏場に花をつける夏みょうがはやや小型、秋みょうがはやや大型。
国内分布 高知、群馬、秋田など。アジアにも自生するが、野菜として栽培しているのは日本だけである。
特徴 日本の山野に自生している日本原産の香味野菜。栽培もされている。花と茎の部分が食用とされる。みょうがの花穂の部分は花みょうが、みょうがの子といい、特有の芳香と辛味を生かして、刻んで汁物に入れたり天ぷらや酢の物、漬物などにする。また、若い茎の部分を軟化栽培したものは「みょうがたけ」と呼ばれる。酢の物や汁の実に使われ、その形から「筆茗荷(ふでみょうが)」とも言う。
品種名 早生みょうが、中生みょうが(夏みょうが)、晩生みょうが(秋みょうが)
下処理 外側の皮をむき、生のまま薄切りにして水にさらす。
料理名 そうめんの薬味、汁の実、酢の物、漬物、刺身のつま、みょうがの卵とじ、みょうがの甘酢漬け、みょうがの天ぷら、みょうがずし、みょうがご飯、みょうがとなすの鍋しぎ、みょうがと豚肉のみそ炒め、みょうがのピクルス
調理法 特有の風味(芳香、さわやかな辛味)を楽しむ食材で、生のまま薄切りにして水にさらして薬味にしたり、吸い物、酢の物、揚げ物、漬物、茗荷田楽、丸ごと天ぷらに。生ぐささを和らげる働きもあるので魚とともに煮つけにしてもおいしい。夏場の減退した食欲増進のために利用されることが多い。
選び方 花みょうが(みょうがの子とも呼び、地下茎の基部から地上に現れた花穂に当たる部分)と呼んで、ミョウガタケ(地下茎から別に出る若い芽で、幼茎を軟化栽培する)と区別する。日本特有の香辛野菜で、シャキッとした歯ざわりと独特の香りと辛みが好まれる。6~7月に出る夏ミョウガと、8~11月に出る秋ミョウガがある。花みょうがは少し小さめで、先端の紅色が鮮やかでふっくらしたもの、花の咲く前の身のしまったものが良品。手でつまんでふかふかしたものは、花が咲き終わったもので、風味が劣る。
保存方法 乾燥しないようにラップで包んで冷蔵庫へ。早めに使いきる。
栄養 栄養成分で目立ったものはない。独特の香りと辛さが香辛野菜として食欲増進に効果的。
備考 「親に似ぬ子は茗荷(みょうが)の子」…親に似ない子はいない、もし似ていないのならそれはみょうがの子か何かに違いない。という意味。「茗荷(みょうが)を食べると物忘れする」…物忘れの名人・お釈迦様の弟子スリバンドクの説話から、みょうがを食べると物忘れをするという俗説が生まれた。