e食材辞典

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新鮮な食材の見極め方や旬の時期、下処理の仕方からその調理法まで、
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食材解説・監修|神戸女子大学家政学部教授 後藤昌弘(農学博士)

果実類

イチゴ

イチゴ

この食材のレシピ

分類 バラ科イチゴ属
原産地 南アメリカ原産のチリーイチゴと北アメリカ原産のバージニアイチゴの種間雑種を起源として、ヨーロッパで18世紀頃に成立したと言われる。
学名 Fragaria x ananassa
外国語名 Strawberries (英)、fraise (仏)、草苺 (中)
別名 オランダいちご
由来 江戸時代以前にいちごといえば、野生の木イチゴをさした。貝原益軒の「日本釈名」によると、木イチゴは、イクラやすじこに似て「魚(いお)の血のある子のごとし」に見えることから、略していちごになった、とされる。英語のStrawberryは、栽培する時に苗の周りにStraw(わら)をひいたことからその名がついたといわれる。
歴史背景 ヨーロッパでは、野生のいちごを古くから食用として採取していたが、14世紀になってから栽培が始まった。1750年頃、現在の栽培種のもとになる交雑品種ができ、これ以降雑種イチゴによる品種改良が進んだ。アメリカでは、17世紀末にヨーロッパから導入された品種によって栽培が始まり、冷蔵輸送の発達によりカルフォルニアにまで産地が拡大した。
伝来 江戸時代にオランダから長崎に伝わったことから、オランダいちごとも呼ばれる。アメリカからの品種導入により明治から本格的に栽培されるようになった。明治32年、フランスから導入された品種をもとに育成された「福羽」は、昭和中頃まで長く栽培された。その後も各地で品種改良が行われ、およそ10年周期で主力品種が変化していたが、近年は栃木の「とちおとめ」、福岡の「あまおう」のように主産県ごとに新品種が生まれている。
時期 かつては春から初夏が旬であった。現在では12-5月まで出回るが、最盛期は2-3月。アメリカ産は業務用として6-10月に輸入される。栽培技術と品種改良でほぼ通年で回るようになりつつある。
国内分布 栃木、福岡、熊本、長崎、静岡。
特徴 バラ科の多年草で、“実”と呼んでいる部分は花托が肥大化したもの。実の表面にある小さなツブツブが痩果(そうか)とよばれる種子で、これが植物学上の果実にあたる。
品種名 とちおとめ、あまおう、さがほのか、章姫、女峰、とよのか、アイベリー
下処理 食べるときには流水で手早く洗い、ザルにあげて水気をきり、ヘタを取る。洗ってからヘタを取ると水っぽくならない。
料理名 いちごのショートケーキ、いちご大福、いちごのサラダ、いちごのパンケーキ、いちごのタルト、いちごのチョコがけ
調理法 そのままデザートとして楽しめるのはもちろん、ケーキ作りの材料の他、少し熟度の進んだものはジャムやフルーツソース、サラダ用のドレッシング作りにおすすめ。
加工品 ドリンク、ジャム、デザートソース、サラダ用のドレッシング
選び方 赤い色が濃く、光沢があってヘタが濃い緑でピンとしているものが新鮮。傷や押された後があると腐敗しやすいので、パックされているものは裏側からも要チェック。底や周りを見て、傷んでいたり押されて果汁が出ていないか確認しよう。
保存方法 果実が軟らかいため長く保存はできない。20℃で1~2日。5℃で3~4日。
栄養 ビタミンCを豊富に含む。果糖とブドウ糖、酸味としてクエン酸とリンゴ酸を含む。
備考 いちごは植物学的にはメロンと同様、野菜に分類される。生で食べるのがおすすめ。赤い色は、アントシアニンという色素で、抗酸化性がある。