果実類
ウンシュウミカン
分類 | ミカン科ミカン属 |
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原産地 | 鹿児島県 |
学名 | Citrus unshiu |
外国語名 | Satsuma mandarins, Mikan (英)、mandarine Satsuma (仏) |
別名 | みかん |
由来 | 原産地と考えられていた中国の温州にちなんでつけられたが、日本原産種といわれる。漢字では蜜柑と書くが、甘い柑橘という意味からきている。 |
歴史背景 | 中国渡来のみかんから偶然にできた品種。昔は種がないことから忌み嫌われており、明治以前までは九州で栽培されていただけだったが、現在では全国に広まっている。 |
伝来 | 15、16世紀頃に鹿児島県長島に漂着したと推定される。 |
時期 | 最も速い地域では9月上旬から極早生温州、10月から早生温州、11月から普通温州が出荷されはじめるが、東の産地ほど遅くなる。市場への出回り量は12月が最も多い。 |
国内分布 | 和歌山、愛媛、静岡、熊本、長崎。スペインや中国、トルコなど海外でも栽培されている。世界的に評価の高い日本産果物のひとつである。 |
特徴 | 日本を代表する柑橘類。皮が薄くてむきやすく、種なしで食べやすい。日本の果物の中で最も生産量が多い。 |
品種名 | 宮本早生、山川早生、宮川早生、興津早生、杉山温州、大津4号、青島温州 |
料理名 | みかんライス、みかんカスタードパイ、キャラメルみかんクレープ |
調理法 | そのまま食べたり、酸味と甘味がほどよい果汁を利用する。 |
加工品 | 缶詰、ジュース、シャーベット、アイスクリーム |
選び方 | 色づきがよくてつやがあり、皮が薄くて握った感じがツルッとし、中身が張っていて大きさのわりに重量感があり、浮皮が少ないものがよい。浮皮は、果皮と果肉の間にすき間が多くなる現象。 |
保存方法 | 箱で買い求めたときは湿度が高くなる場合があるので風通しの良いところに置く。長期は、低温(3~5℃)で保存。いたんだものがあるとすぐに取り除くこと。そのままにしておくといたみが周りにも広がる。 |
栄養 | 糖質の他、β‐カロテンやクエン酸などが多く含まれ、ビタミンCや食物繊維、β‐クリプトキサンチンも含まれる。 |
備考 | ・色素成分のβ-クリプトキサンチンは、β-カロテンよりも抗酸化性が高く、近年注目されている。・ミカンは置いておくと甘くなると言われているが、追熟はしない。糖の減少速度よりも酸の減少速度が速いため甘く感じるだけである。ビタミンC、シネフィリンといった風邪の予防に有効な成分が含まれる。 |