e食材辞典

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食材解説・監修|神戸女子大学家政学部教授 後藤昌弘(農学博士)

果実類

カリン

カリン

分類 バラ科ボケ属
原産地 中国東部
学名 Chaenomeles sinensi Koehne
別名 chinese quinces(英)
由来 幹の木目が花櫚(カリン、フタバガキ科)に似ていることから名付けられたと言われる。
歴史背景 中国大陸から伝わったと考えられるが、中国と同様に庭木や盆栽として花、実、木肌などを楽しんでいた。また、材木としても堅硬なことから床柱として用いられた。果実は咳止めとしても利用された。
伝来 不明
時期 10月下旬~11月
国内分布 長野、香川、山形、愛媛など
特徴 果実は楕円形で、表面はなめらかでマルメロの様な綿毛はない。果実は堅く、石細胞が多いので生食には適さないため、シロップや蜂蜜につけたり、果実酒として利用される。独特の芳香がある。
加工品 果実酒、蜂蜜漬け、シロップ漬け、ジャム、ゼリーなど。
選び方 果皮が緑色や薄黄緑色のものは室温でおくと追熟して黄色くなる。芳香があり、果皮全体が黄色く、油っぽさがあるようになったら完熟している。果実に重みがあり、ふっくらとしたものがよい。
保存方法 緑色のものはしなびないように新聞紙などで包んで室温におくと追熟する。黄色で香りが出たものは長くは保存できないので早く使う方がよい。
栄養 カリウム、食物繊維が比較的多い。クリプトキサンチン、ビタミンCなどを含むが、果肉を食さずエキスを用いることが多いので栄養は期待できない。タンニンやアミグダリンが含まれる。
備考 長野県諏訪地方でカリンとよばれているのは、果皮表面にうぶ毛のあるマルメロ(バラ科マルメロ属)という別種である。マルメロは「西洋カリン」ともよばれる。