e食材辞典

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食材解説・監修|神戸女子大学家政学部教授 後藤昌弘(農学博士)

果実類

ナツミカン

ナツミカン

この食材のレシピ

分類 ミカン科カンキツ属
原産地 山口県青海島
学名 Citrus natsudaidai Hayata
外国語名 natsudaidai
別名 ナツダイダイ、ナツカン
由来 1800年代初頭に萩城下に持ち込まれ、ゆずの代用として利用されていたが、幕末ごろ、偶然夏に収穫したところ、美味であったため、「ナツダイダイ」と呼ばれ、夏に食べられるようになったといわれる。明治期に出荷していた大阪の仲買業者から「ナツミカン」とするように進められて商品名としたものが定着したといわれる。
歴史背景 1800年代始めに萩城下に持ち込まれ、明治期には士族の救済策として栽培が奨励されたという。昭和になって甘夏が見つかってからは、経済栽培としては甘夏系統の品種に置き換わっている。
伝来 1700年ころに山口県の海岸に漂着したカンキツ果実の種子を播種したのが起源とされる。ブンタンの系統の自然雑種と考えられている。
時期 2~7月
国内分布 熊本県、大分県
特徴 もともとのナツミカンは秋に色づいた実がなるが、酸味が強く次の年の初夏まで木に付けたまま置くと酸味が減ることから名前がついたという。香りが非常に良い。現在は枝変わりで見つかった甘夏が中心となっている。果実重は400~500g程度、果形は扁球形で、果皮は黄橙色で果面は粗い。じょうのう膜が厚くて硬い。
品種名 第二次世界大戦後、従来の夏ミカンより酸味が少ない川野ナツダイダイ(甘夏)が種苗登録され、急速に普及した。甘夏の系統は、その後、紅甘夏、甘夏つるみ、サマーレッドなどが登録されている。
料理名 果肉を使ったサラダ
加工品 ジュース、缶詰、ゼリー、ジャム、酒類、砂糖漬け
選び方 ヘタの部分に緑色が残っていて、皮の色が濃く、均一でツヤのあるもの、持ったときに重みのあるものが良い。
保存方法 乾燥させないようポリ袋に入れるかラップで包んでおく。冷蔵庫は長期に入れると低温障害を起こすことがあるので野菜室の方がよい。
栄養 ビタミンC、食物繊維が多い。夏ミカンの苦味成分は、ナリンジンやそのアグリコンであるナリンゲニンである。