e食材辞典

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食材解説・監修|神戸女子大学家政学部教授 後藤昌弘(農学博士)

果実類

ビワ/びわ

ビワ

この食材のレシピ

分類 バラ科ビワ属
原産地 中国、日本
学名 Eriobotrya japonica LINDL.
外国語名 loquat (英)、bibace (仏)
由来 楽器の琵琶に似ていることから名付けられたとも言われる。
歴史背景 日本海沿岸には果実の小さい野生ビワがあるが、食用としては普及しなかった。中国では果実の大きい(唐ビワ)が古くから栽培されていた。
伝来 本格的に普及したのは中国から長崎に入ってきた唐ビワを起源とする品種の『茂木』が出た江戸時代末からである。また、『田中」は明治12年に田中茂男氏が長崎から持ち帰った種子から育成した品種である。これらの2品種が現在も生産の大部分を占めている。近年は大型果実や種なし果実などの育成も進められている。
時期 5-6月
国内分布 長崎、千葉、香川、鹿児島、愛媛、和歌山
特徴 常緑樹で白い花を晩秋から冬に咲かせる。果実は花托が種子を包み込んで発達したもの。果実は卵形で、種子が大きく、黄橙色のものが多い。果肉は軟らかく、ジューシーである。
品種名 茂木、田中、長崎早生、福原早生、涼風、陽玉、大房、瑞穂
下処理 果実を傷つけないように洗う。皮に傷をつけたり皮をむいて放置すると褐変する。また、種子にはウメの核と同様にアミグダリン(青酸配糖体)を含んでいるので種を取る場合は種を傷つけないようにする。
料理名 コンポート、シャーベット、ゼリー
調理法 生食、菓子
加工品 缶詰、ゼリー、菓子、茶(葉を利用)
選び方 傷みがなく、色がよく、果皮表面の産毛がとれていない白い粉がついた感じのものがよい。
保存方法 傷つくと傷みやすいので取り扱いに注意する。また、完熟で収穫されるため、高温になると呼吸が増え、褐変や腐敗がおきるため涼しい場所に保管する。しかし、冷蔵庫に長時間入れるとジューシーさがなくなり、食感が悪くなるので食べる2時間くらい前に冷やす方がおいしい。
栄養 果実の色はカロテンとキサントフィルによる。カロテンはビタミンA効力を持ち、抗酸化力がある。キサントフィルも同様に抗酸化性をもつ。ビタミンCの含量はそれほど多くない。
備考 2006年に千葉県農業綜合研究センターで育成した「希房」という新品種が登録された。これは、種子のない「種なしビワ」である。