果実類
ポンカン
分類 | ミカン科ミカン属 |
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原産地 | インド |
学名 | Citrus reticulata |
外国語名 | ponkan (mandarin) (英)、椪柑, 廬柑 (中) |
由来 | 「ポン」は原産国インドの地名プーナに由来する。中国南部の言葉でプーナの音を「椪」と表し、柑橘を示す「柑」をつけたもの。「椪」を日本語では中国南部と同様に「ポン」と読ませ、ポンカンとなったと言われる。 |
歴史背景 | 唐時代にインドから中国に伝わったと言われる。台湾へは18世紀末に移入され島内で広まった。 |
伝来 | 明治29年(1896)に苗木が台湾から鹿児島県に導入されて、栽培が始まった。その後、高知県へも広まった。 |
時期 | 12月から3月。出荷量は1~2月が最も多い。 |
国内分布 | 愛媛、鹿児島、熊本、宮崎、和歌山。台湾からの輸入も多い。 |
特徴 | 果頂部がややへこんでいる。比較的高温を好むので、果皮の発育がよく浮皮になりやすい。このため皮はむきやすい。果肉は濃い橙色で、香りが良く多汁で、甘みが強く酸味は少ない。 |
品種名 | 太田、森田、吉田、今津など |
料理名 | ジャム、マーマレード、ゼリー、ピール(皮の砂糖煮) |
調理法 | 生食 |
加工品 | 果汁、ジャム |
選び方 | ズッシリと重みがあるもの。果皮は鮮やかな濃いオレンジ色で、ツヤがあり、色ムラがなく、きめの細かいもの。ヘタが緑色で切り口がやや小さめのもの。皮が薄く、皮と実の間に隙間がないものがよいと言われる。 |
保存方法 | 高湿度(90%程度)で冷蔵すれば2ヵ月程度もつ。乾燥するとしおれて味がぼけるので、家庭ではポリ袋に入れて保存するほうがよい。 |
栄養 | 炭水化物は、ショ糖が最も多く、次いで果糖、ブドウ糖である。酸はクエン酸が多い。ビタミンCの他カロテンやB1も多い。 |
備考 | 「デコポン」は「清見」とこの「ポンカン」を交配した品種「不知火」のうち一定基準をクリアした物につけられる名称である。JA熊本果実連が商標権をもつが、全国の日園連加盟の農協が出荷する。 |